ハーメネイー最高指導者「外交政策におけるイニシアティブと交渉を支持する」(1)
2014年05月12日付 Iran 紙
http://www.khamenei.ir/より
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 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、イスラーム革命防衛隊宇宙航空部隊の司令本部を訪れ、同部隊の成果を展示した展示会を2時間にわたって視察した。

 革命最高指導者はイスラーム革命防衛隊宇宙航空部隊が獲得したさまざまな成果を視察した後、革命防衛隊および国軍の上級司令官ら、ならびに革命防衛隊宇宙航空部隊の専門家らの前で演説を行い、その中で今回の展示会の視察は極めて愉快で忘れがたいものだったと指摘、さらに「今回の展示会が教えてくれたもののなかで最も重要だったのは、イラン国民には困難な領域、敵が進入禁止にしようとした領域に進出するだけの才能・能力があるということが証明されたことである」と強調した。

 同師はまた、「今回の展示会はわれわれ国の全ての責任者たちに、内的な力・能力の存在を伝えるものである。この展示会のメッセージとは、すなわち《われわれにはできる》というものだ」と付け加えた。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、同師は内なる力・能力が伝えるメッセージにしっかりと注意を払っていない者が責任者らの中にいることに不満を表明した上で、「残念なことに、一部の部門には、このメッセージをしっかりと理解していない高官がいる」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者は「才能と能力、そして意志」こそ力を生みだすもっとも重要な要素だとした上で、「これまで、われわれが力を集中させてきた分野、われわれが《意志力を持つ者たちの意志》を向けさせてきた分野で結果を伴わなかったものはなかった」と述べた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は続けて、次のように述べた。

私はつねに、外交政策におけるイニシアティブと交渉を支持してきたし、今もそうである。私がいつも〔政府の〕責任者たちに勧めているのは、外交政策や国際関係では、ありとあらゆる努力とイニシアティブを発揮すべきだ、ということだ。しかしだからといって、国の不足や制裁のような一部の問題が、交渉と絡まり合ってはならない〔※〕。

※訳注:「外交交渉を通じた国内問題(国の不足)の解決を目指すべきではない」「制裁によって生じた問題は外交ではなく、国内努力によって解決せよ」という意味。

 同師はさらに、「責任者たちは、制裁問題を〔欧米との交渉を通じた妥協ではなく〕別の手段を通じて解決しなければならない」と強調した。

 イスラーム革命最高指導者は、「革命防衛隊宇宙航空部隊の成果を展示した展示会は、イラン国民の能力の高さと《意志力ある者たちの意志》の結集、そしてイランの発展力を現に示す一例だ」とした上で、「われわれが知らねばならないのは、《われわれにはできる》ということだ」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「〔第三世界の〕諸国民が抱える主要な問題、それは彼らが自らの能力を知らないことだ」と強調した上で、次のように続けた。

イスラーム革命前までイラン国民が抱えていた問題とは、「できる」ということを知らなかったことである。それはちょうど、いまだに「われわれにはできる」ということを知らない者たちが〔国内に〕いるのと同じだ。

 同師は軍にいる進取の気質に富んだ若者たちこそ、国の各部門が見倣うべき手本に他ならないとした上で、「われわれは経済の分野でも、自らの内なる能力・才能に依拠することで、諸困難を解決させることができる。このことはすでに経験済みだ」と述べた。

つづく


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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:33952 )