ボスフォラス海峡第三橋、工事開始から1年
2014年05月22日付 Milliyet 紙


昨年イスタンブル征服560周年を記念したボスフォラス海峡第三橋の着工式にはギュル大統領、トルコ大国民議会チチェキ議長、エルドアン首相も参加したが、いま、第三橋の建設は大きな進展を見せている。主塔のうち三分の二が完成し、ヨーロッパ側の塔の高さは214メートル、アジア側の塔の高さは206メートルに達した。両岸ともスリップフォーム工法からセルフクライミング枠に変更された。

道路総局からの発表によると、コンセプトデザインは「フランス人橋梁専門家」として知られるミシェル・ヴィルロジューとスイスのTi Engineeringによって行われた。工事後には8車線の自動車道路、2本の鉄道の線路が通行することになる。

ボスフォラス海峡第三橋も中に含む「北マルマラ高速道路プロジェクト」では、ルートの開通と地図作成作業が行われた。

今日までに2億7700万立方メートルの掘削作業、1100万立方メートルの埋立作業が行われ、74の通気口と2つの地下道、1つの上道とともに橋の基礎となる柱部分の掘削と基盤部分が完成した。

橋では、19の高架橋と17の地下道、12の上道で鉄筋コンクリート構造、橋塔とアンカレッジの建設作業が続けられている。35の通気口とリヴァ、チャムルクのトンネル部分の作業が続く一方、リヴァの入口とチャムルクの出口部分は完成している。

■橋塔は日ごとに高くなっている

橋の開通により、イスタンブルの交通とボアジチ大橋、ファーティフ・スルタン・メフメト橋での混雑の大きな緩和が見込まれる。第三橋のアジア・ヨーロッパの両岸でもスリップフォームからセルフクライミング枠へ変更した。

重点的にトルコの技師が作業し、先進技術を用いている橋塔の2/3が完成した。その高さはヨーロッパ側で214メートル、アジア側で206メートルに達した。

週に4〜5メートルずつ高くなっている橋塔は、9月には320メートル以上の高さで完成することが見込まれている。4本の塔には88のアンカレッジが取り付けられている。67トンのアンカレッジのうち最も重い部分が最近完成した。

第三橋は、橋の幅が59メートルあり、「世界で最も幅が広く」、1408メートルの長さは「鉄道を有する橋としては最も長い」。また、322メートルの高さの橋塔は「世界で最も高い」吊り橋などといった記録が報じられた。

この橋梁建設プロジェクトでは全体で5627人が働いている。

夏には従業者を6500人に増員することが計画されていて、プロジェクトのうち橋だけでも1400人が働いている。887機の重機と52種類の機器が使用され、気候条件が良い場合は24時間作業している。

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( 翻訳者:佐藤悠香 )
( 記事ID:33965 )