ツイッター・イスラム冒涜アカウントに、禁固刑
2014年05月30日付 Radikal 紙

ムシュ簡易刑事裁判所は、教師のエルタン・P被告に対して、Twitterで「Allah CC」というユーザー名を使用し、その投稿内容が「一部の人々が持っている宗教的価値を公然と貶めた」として、15か月の禁固刑を言い渡した。執行猶予は認められず、被告が最高裁に上告しなければ刑が執行されることとなる。

ムシュ共和国検察長は、苦情を受け、2012年に始まった捜査に関する起訴状を作成した。

起訴状では、被告がソーシャル共有サイトTwitterにおいて「Allah CC」というユーザー名でアカウントを開設し、アッラー、預言者ムハンマド、及び天使たちの名を彼自身と置き換えるといった形で、多くの宗教的価値を貶める侮辱的な投稿を行ったとしている。

起訴状では、被告が批判や不信心からではなく侮辱のみを意図していたとし、「被告はアカウント名と投稿の事実は認めているものの、刑から逃れるために『自分のアカウントが何者かによってハッキングされていたためにそのような投稿がされてしまった』という供述をのせている。しかしこの供述は抽象的かつ無根拠であり、捜査を通じた嫌疑は確かなものである」としている。

供述書が裁判所に受理された後、審理が始められた。裁判ではエルタン・Pは、Twitterにおいて「Allah CC」のアカウントは何者かによってハッキングされていたと主張した。

被告は供述書に挙げられているツイートは自分が投稿したものではないとし、アドレスが侵害されてから献血を支持する投稿を行ったと主張した。被告は「私はこのアカウントで一定期間投稿していましたが、その後はほかの人からハッキングされていた可能性があります」と述べた。

原告側のアブドゥッラー・アスラン弁護士は、被告が毎度のように供述を変更していると指摘し、「被告はアカウントがハッキングされたとしていますが、この件で通報を行いませんでした。また、アカウントがハックされていたことに関してフォロワーに対して何の知らせもなかったわけで、被告は犯罪行為を繰り返していました」とし、被告の有罪を主張した。

被告側のルメット・アギト・オザル弁護士は、被告のアカウントはハッキングされたために第三者によって使用されていたと主張し、被告の無罪を請求した。

■執行猶予は認められず

裁判官は判決に移り、エルタン・P被告の行為は動かしがたい事実だとした。

裁判官は「行為の形、被告の意図、投稿の内容、犯行の目的・原因」を考慮し、被告に「一部の人々が持っている宗教的価値を公然と貶めた」罪によって8か月の禁固刑を言い渡した。侮辱行為をメディアを通じて行ったこと、それを何度も繰り返し行ったことから、裁判官は刑を15か月に引き上げ、被告に関して情状酌量、軽減措置も取らなかった。

裁判官は、被告が再犯を行わないとの十分な確信がないため、執行猶予を付けず、執行の延期を認めなかった。裁判官は被告の公的職業の失効を決めた。

最高裁が地方裁判所の判決を承認すれば、教師のP被告は刑務所にいくこととなる。

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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:34091 )