ハーメネイー最高指導者「抑圧諸国はイランの進歩に激怒している」(下)
2014年05月22日付 Jam-e Jam 紙
最高指導者事務所の広報サイト(http://www.leader.ir/)より
■ 問題が存在するのは力強さと進歩力があるからこそ
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は〔欧米諸国がイランに突きつける〕これらの諸問題が存在する真の理由は、イスラーム体制内に存在する進歩力と堅固さ、そして日増しに高まる力強さにあるのだとした上で、
イラン国民はイスラーム革命の勝利によって、35年間、世界を支配者と被支配者に分けようとする覇権体制の憎むべき醜悪な習慣に立ち向かってきた。アメリカを筆頭とする、力にものを言わせ、弱者をゆすろうとする世界の列強が〔イランに対して〕動揺し、憤激しているのも、まさにそのためなのだ。
と強調した。
同師はさらに、次のように続けた。
もちろん、こうした抵抗によって世界の諸国民はイラン国民に憧れを抱くようになっている。力にものを言わせる列強に対して抵抗するだけの勇気のない多くの国々も、イスラーム共和国体制の抵抗に拍手喝采し、それを称賛している。
イスラーム革命最高指導者は力にものを言わせる列強がイラン国民に対して、核問題や人権問題その他を持ち出してくるのは、〔イランを攻撃するための〕口実にすぎないとした上で、「彼らはこうした口実や圧力によって、自分たちのしている無法行為への抵抗をイラン国民にやめさせようと試みている。しかし、イラン国民が抵抗をやめるようなことは決してないだろう」と指摘した。
■ イラン国民は自らの能力をさまざまな分野で証明してきた
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「イラン国民は自らの能力を、さまざまな分野で証明し、アメリカに頼らずとも科学的・社会的進歩、国際的な影響力、そして政治的名誉を手に入れることができるということを示してきた」と続けた。
同師はその上で、「イラン国民は正しい道を選択したし、これからも自らの道を継続していくだろう。世界の大多数はイラン国民と共にある」と強調した。
イスラーム革命最高指導者は、抑圧諸国のメディア帝国はイラン国民の進歩と成功に関する名声を世界の人々の耳に届けるのを阻止するために、常に努力していると指摘し、「こうしたあらゆる努力にもかかわらず、今日世界の大多数の人々はイラン国民を信頼し、称賛しているのである」と述べた。
■ 敵が用いている考え方をわれわれも利用するといったことがあってはならない
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はまた、イラン・イスラーム共和国に対峙する「国際社会」という偽りの考え方が〔一部の論客によって〕利用されていることを批判し、次のように述べた。
敵が用いている考え方を、われわれも利用するといったことがあってはならない。なぜなら、実際には彼らは国際社会などではなく、悪名高きシオニストどもに属する多国籍企業の影響下にある、いくつかの抑圧的な国々にすぎないからだ。
同師はさらに、次のように強調した。
国際社会とは、抑圧状態に置かれている諸国民や国々のことである。彼らは列強の圧力のために、力にものを言わせる連中に対して異議を表明することができずにいる。しかしもし状況が整えば、彼らは間違いなく異議を表明するだろう。
イスラーム革命最高指導者はその上で、「国際社会とは、世界の学者たち、思想家たち、正義を求める者たち、自由を求める者たちのことを言うのだ」と付け加えた。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34142 )