ドイツ緑の党オズデミル党首、「トルコ系市民の将来を決めるのはエルドアンではない」
2014年06月02日付 Zaman 紙
ドイツ緑の党のジェム・オズデミル共同党首は、誰がどの国に属するのかをレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が決めることはできないと語った。
オズデミル党首は、トルコにおける二極化と議論がドイツ・トルコ社会を分裂させてはいけないと語り、エルドアン首相の友人と敵の解釈が敬意とはほど遠いと述べた。緑の党のオズデミル共同党首は、エルドアン首相が彼に向けた「偽トルコ人、自分の限度を知れ」という発言に、「誰がどこに属するかをエルドアン首相は決めることができない」と答えた。
オズデミル党首は、事はエルドアン首相と現在ドイツで政治に携わっている元トルコ国民との間での私的な論争ではないとし、「私はドイツの政党のドイツ国民の党首である」と述べた。オズデミル党首は、エルドアン首相が緑の党のクラウディア・ロス共同党首がトルコを頻繁に訪れていると発言し、オズデミル党首へ「あなたは限度を超えてしまった」と話したことへも答え、誰がどこに属しどの国へ旅行に訪れるのかをエルドアン首相が決めることはできないと語った。
オズデミル党首は、ベルリンでの緑の党の毎週行われる定例記者会見で、自らがドイツの政党の党首であることを述べ、以下のように話した:「ドイツでは市民権法がある。この法律には誰がどのようにして市民となるのかが含まれている。(特定の)個人の認可を得る必要は無い。加えて誰がどこに属し、どの国に旅行に訪れるかは他国の首相が決めることはできない。」そして、エルドアン首相が間接的にトルコへの訪問を望まないことを真剣に受けとめないこの政治家(オズデミル党首)は、「時間があればトルコに行くのにうってつけの季節だ」と述べた。
オズデミル党首は、エルドアン首相の「偽トルコ人、自分の限度を知れ!」という発言の後、ドイツにおけるトルコ人コミュニティがオズデミル氏を支持したことを述べ、「トルコ人コミュニティから肯定的な反応があった。人々はトルコにおける分裂と緊張がドイツに持ち込まれることを望んでいない」と語った。脅しを受けたかという質問に対しても、「議論においてその範囲は私の家族のような、部外者にまで及んだ。エルドアン首相の支持者たちには落ち着きと、相手を尊重する気持ちをもって議論に臨むよう呼びかけたい。ドイツの治安の専門家たちは必要な調査と分析を行っている。保護と対策を行うかどうかは専門家たちが決める」と話した。
■「今後も発言をやめない」
ジェム・オズデミル党首は、エルドアン首相の友人と敵の解釈が、現実や異なる考えを持つ人々への敬意とは程遠いと述べ、南ドイツで出版している新聞に行った取材においては以下のことを述べた:「私はこれからも発言をやめない。エルドアン首相が良いことをするなら、-最初の任期においてはそうしたのですが-称賛しましょう。もし反対者たちに厳しく対応したり思想の自由を侵害したりすれば、私は強く批判すると思います。エルドアン首相が何を考えているのかは問題ではありません。私にとって重要であるのは、トルコ人コミュニティが分裂しないことです。エルドアン首相は今、分裂させようとしています。」
オズデミル党首は、エルドアン首相の民族的出自の解釈は興味深いと話し、以下のように語った:「おそらく彼の古く強力なルーツに私も属しているのに、彼は私を外に追い出した。これはエルドアン首相とオズデミルの間の権力の見せつけあいではない。エルドアン首相は連邦の国会議員を、ドイツの政党のトルコ人党首をこのように脅かしている。もしあなた方がこれを許せば、もう誰もエルドアン首相を押し止めるできない。したがって、私はこれを許さないのだ。」
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:34151 )