イギリスで、湖で捕まえた一羽の白鳥を食べるために頭部を切断しリュックサックにつめこんでいるところをカメラにとらえられたトルコ人が、100ポンド(約350トルコリラ/17万円)の罰金を科せられた。
イギリスのタブロイド紙のロンドン・イヴニング・スタンダードの報道によると、ケント州ヒルデンボロー村にある湖のほとりで魚釣りをしていたボブ・モリスさん(64)によって写真を撮られたハサン・フィダンさんは、白鳥を切断し食したことを自供した。
フィダンさんは、イギリスでは法にもとづいてすべての白鳥が、保護目的で12世紀以来女王の所有物とみなされていることを知らなかったとして、「私は女王を敬愛しています。警察が、私がしたことは間違ったことだと教えてくれ、彼らに申し訳なく思っていると伝えました」と語った。
フィダンさんは白鳥を捕えた後で何をしたのかについて、「まず羽毛を抜き取りました。味が気になっていました。美味しかったです。残りを冷蔵庫に入れました。そのあとに警察が来て、一羽の鳥を殺したかどうかを尋ねました。私は『はい』と答えました。警察は冷蔵庫にあった残りを押収しました」と説明した。
目撃者のモリスさんは裁判所がフィダさんンに科した罰を批判し、「ごみの投げ捨てや犬のフンを持ち帰らないことに対しても、これほどの罰をあたえるのでしょうか」と述べた。
事件は3月18日に起こったことを伝えた新聞の報道によると、2006年からイギリスで暮らしているフィダンさんは、無職で経済的事情に迫られ白鳥を捕まえたと伝えた。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:34153 )