ヤズド州環境保護局のアクバリー自然環境担当副局長は「
ギャズーイーイェ」街道の建設がバーフェグ山岳地帯に住むアジア・チーターの生息地を脅かす主な要因の一つとなっていると指摘した上で、次のように述べている。
前政権で、この道路の建設計画が地元当局の圧力の下、村の土系舗装道路としてスタートした。しかしこの道路がチーターの生息地に与えるダメージを考慮して、新政権では多くの調査が行われ、この道路の建設計画はストップした。ヤズド州の道路都市建設局は、代わりとなる「スィールースアーバード」ルートを検討する義務を負っており、その結果はヤズド州の開発局ならびに環境保護局に提出されることになっている。これは、バーフェグ県とサブズダシュト村落、および
クーフバナーン県を結ぶ適切なルートとして建設することを目指したものだ。
■ 生息地の破壊を防止するための法律の不在
バーフェグ県環境保護局の局長も、鉱山開発や一部の当局者の無関心、〔予算や設備、規制する法律などの〕環境の不備にもかかわらず、アジア・チーターの状況は必ずしも悪いものではないとした上で、次のように言う。
91年〔2012/13年〕にカメラが設置され、5頭のチーターがこの地域で確認された。しかしその後、これまでのところ必要な予算が下りないために、この保護区にカメラを設置してチーターの数をモニタリングする計画はいまだに実行されていない。
セイエド・ジャラール・ムーサヴィー氏は、バーフェグ山保護区の広さは8万8千ヘクタールで、アーリーズ狩猟保護区は13万ヘクタールに及ぶとした上で、「残念ながら、最近の2年間で、アーリーズ狩猟禁止区で操業の許可を得た鉄鉱山のすべてで、同時に採掘が開始された。これはアジア・チーターの生息地を破壊しかねないことだ」と付け加えている。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:34161 )