ハーメネイー最高指導者「闘争とジハードに終わりはない」(下)
2014年05月26日付 Jam-e Jam 紙
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、一部に「妥協と屈服」を理論化するために努力している者たちがいると指摘し、「力にものを言わせる列強への妥協と屈服を吹聴し、イスラーム体制を好戦的であると非難しようとする者は、実のところ裏切りの罪を犯している」と述べた。
同師はその上で、「イスラーム体制は人間的な体制、高貴で人類の尊厳に敬意を払う体制であり、平和と慈善の体制である」と続けた。
ハーメネイー最高指導者は、「経済であれ、科学、文化、政治、立法、対外交渉であれ、〔国政の〕各分野に携わる国の責任者は皆、現在闘争中であり、イスラーム体制の出現・存続のための闘争継続の真っ只中にいるということを認識しなければならない」と強調した。
〔‥‥〕
同師はこの議論の続きで、「この闘争はいつまで続くのだろうか」との問いを投げかけ、この問いに対する答えとして、次のように強調した。
闘争とジハードに終わりはない。なぜなら、悪魔とその陣営が常に存在するからである。しかし各々の状況に応じて、ジハードや闘争のスタイル・方法は異なったものになりうる。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、次のように指摘した。
この闘争は、人類社会がアメリカをはじめとする抑圧諸国の悪から解放された時に終結するだろう。抑圧諸国は人類の肉体と魂、思想を鷲づかみにしようと、そのかぎ爪を広げているのだ。解放には困難で長期にわたる闘争と、大きなステップを必要とする。
同師はイランにおけるイスラーム体制の確立こそ、この闘争の過程で起きた最大のステップに他ならないとし、「過去35年間、各期の議会が絶えることなく形成され〔※現在イラン国会は第9期目〕、宗教的人民主権のシンボルとして国会議員が国会の場に存在してきたことも一つの闘争である。その価値をしっかりと認識し、前進していかねばならない」と付け加えた。
ハーメネイー最高指導者は、今年のスローガンを命名する際に「
ジハード的マネジメント」が強調されたことに触れ、「《ジハード的マネジメント》は政府による国政〔運営〕のみに適用されるものではなく、〔国会もそこに含まれる。〕もし国会が国民への奉仕という動機をもって自らの立法・監督義務を果たすならば、それはジハード的な仕事としては最高のことが行われたことを意味する」と指摘した。
■ 困難を解決するための方法は国内にある
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、抵抗経済こそ国が直面する諸問題を解決させる唯一の方法であり、〔問題解決のための手助けを得ようと〕外国にばかり目を向けることは控えねばならないと指摘し、「私は、各分野で進取の気質をもって動く人たち全員を、心の底から真に支持する。しかし私は、諸々の困難を解決させる方法は国内にあると信じている」と述べた。
同師はまた、「困難を解決するためには、そのための正しい方法を知り、勇気を持ってそれを実行に移していかねばならない。そのための大きな一歩こそ、抵抗経済なのだ」と付け加えた。
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本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:8412101 )
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