環境庁行政・狩猟・漁労課のファラジー課長も、この件について次のように強調している。
これらの〔非〕在来種の多くが〔イランの〕自然に入り込み、我が国の在来種の動物にダメージを与えている。注意しなければならないのは、非在来種の流入が国内に生息する特別種を滅ぼすことで、国の安全や衛生環境、そして生物の多様性全体を脅かす可能性がある、ということである。
こうした事態に追い打ちをかけているのが、我が国に生息する動物種の本当の価値が明確になっていない、という事情である。同氏は次のように言う。
現在、我が国では一部の動物種の本当の価値が明確になっておらず、それらが〔博物学的に〕どんな位置付けにあるのか、われわれには分かっていない。もしそれらの価値が明確になれば、エコツーリズムや観光が活況を呈し、国内総生産の上昇にも寄与するということに、注意を向ける必要がある。
そのためには、治安維持軍や税関、獣医学庁、環境庁といった国の機関が一枚岩となって行動し、国内の動物種や環境がダメージを受けるようなことを阻止するための総合的な戦略を、国の責任者たちは立てる必要があろう。
それだけではなく、国の法律や規制の見直しも必要だ。なぜなら、この分野での法律は時代に合っておらず、〔違法行為を〕効果的に抑止する力を失っているからである。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:34219 )