この数年で最も大きな洪水被害に見舞われたゾングルダクで、被害を確定させる作業が始まった。家や職場が水浸しとなった市民達は、商品や家財道具の中で使えそうなものの汚れを落とすために一日中作業した。洪水は、国道の誤った敷設や木の伐採のせいだと考える市民達は、裁判を起こす準備をしている。
ゾングルダクの中心部や各郡で一昨日(6月6日)に起きた洪水がもたらした被害は、昨日(7日)水が引くとよりはっきりとしてきた。大変な状態になったアスマ街区では自治体チームが、家々に溜まっていた水を取り除く一方、あらゆるところを覆う泥の山も撤去し始めた。ミネ通りの小売店舗13棟、住宅1棟が水没している。この地区で雑貨店を営むハサン・チャーラヤンさんと妻のファトマ・チャーラヤンさんは、役人たちの無関心さに反発を示した。チャーラヤンさんは、「私たちは甚大な被害を受けました。物的被害はさておき、精神的により大きな被害を受けました。役人の姿は全く見ていません。朝、店を開くと、うなるような音と同時に突然水が襲ってきました。車を何とか引き出しました。この災害は、上の方でトンネル建設における掘削や、伐採された木々が橋にひっかかったことで起きました。このことを役人たちは視察する必要があった。落ち着いたら、できるだけ早く裁判を起こすつもりです」と述べた。
家具屋を経営するハリル・クンダクチュさん(39)は、「大きな被害がありました。しかし雨に罪はありません、洪水は道路工事によるものです」と話した。アスマ地区の区長ギュルビュズ・クウさんは、この災害に関し、区長に就いた10年の間、関係機関へ警告していたと述べた。クウさんは以下のように述べた。「トンネルの出入口を1.5~2メートルで作ったようです。出入口の大きさは4メートル以下であってはいけないのです。しかし我々の警告に誰も耳を傾けませんでした。幸運なことに命は失われませんでしたが、物的な被害は甚大です。私は知事がこの状態を見に来てくれることを希望していました」。県の災害緊急事態局(AFAD)のチームは、市の中心部だけでなく、エレーリ郡に属するチャイルオールやアラプル郡でも被害の確定作業を始めた。チームは、住宅及び職場が被害を受けた人々に会って記録をとった。市民達へは飲料水が配給された。災害緊急事態局のアフメト・ギュンギョル県局長は、エレーリの洪水で26人に避難勧告が取られたことを明らかにした。一方で、エレーリでは地滑りによって交通が遮断されている。
娘の嫁入り道具が泥まみれに
エレーリ郡オルマンル町とともに5つの村が水没した。チャイルオール村では、3人の子どもと妻のナズム・アルドゥルマズさんとともに暮らすキュブラ・アルドゥルマズさんが、家にあった全ての家財道具を失った。2週間後の娘の結婚のために用意していた嫁入り道具も使えない状態になってしまった。目に涙をためながら母のナズムさんは、「とてもひどい状況です。何の家財道具も残っていません。2週間後には私達の娘の結婚式がありました。嫁入り道具もだめになってしまいました。寝る場所すらありません」と話した。
ヤラシュル・ヨリュク地区では6棟の住宅が使用できない状態になった。腰まで水に浸かった市民達は、家から家財道具を取り出そうとしていた。村では断水が起きているため、清掃作業をすることができない状態である。
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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:34231 )