「イラク・シリア・イスラム国」―世界で最も金持ちテロ集団に
2014年06月13日付 Hurriyet 紙
イラク・シリア・イスラム国(ISISトルコ語でIŞİD)がモースルにあるイラク中央銀行から4億2500万ドルを手に入れ、世界で最も金持ちのテロリスト集団になった。この金額は2001年のアルカイダ、現在のタリバンとアルシャバブをも追い越す数字だ。この収入によりIŞİDは、月給600ドル(およそ1300TL)で6万人の民兵を一年間雇うことが可能だ。
IŞİDは数日前、モースルを占領し トルコ領事館に侵入し略奪を行った。さらに 昨日モースルにある中央銀行を手中におさめ、5000億イラクディナールを手に入れた。これは米ドルでおよそ4億2500万ドルに相当する。ワシントンポストの情報によれば、IŞİDは世界で最も金持ちで積極的に活動を行うテロ組織になったという。
■全てのテロ組織を凌駕した
IŞİDは収入に加えて4億2500万ドルを手に入れたことで、他のテロ組織を凌駕した。
NYタイムズによれば、タリバンは年に7000万〜4億ドルの予算を動かしている。ヒズボッラーは2億〜5億ドル、コロンビアのFARKテロ組織は8000万〜3億5000万ドルの予算を動かしていると推測されている。ソマリアでの活動で注目を浴びたテロ組織アルシャバブは7000万〜1億ドルのお金を動かしていることが明らかになっている。
アメリカ外交委員会はアメリカ同時多発テロ事件の間、アルカイダが3000万ドルの活動予算を得ていたと発表した。
■月給600ドル
中東アナリストのブラウン・モーゼス氏によれば、IŞİDは今回得た金で6万人の民兵を月給600ドルで一年間「働かせることができる」という。600ドルは現在の為替レートでおよそ1300TLに換算される。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:白鳥夏美 )
( 記事ID:34285 )