メスバーフ=ヤズディー、ロウハーニー大統領を激しく攻撃(上)
2014年06月07日付 Mardomsalari 紙


 アーヤトッラー・モハンマド・タギー・メスバーフ=ヤズディーは特定の標的に向けて極めて強い口調の演説を行い、イラン大統領を激しく攻撃した。

 イラン学生通信がニュースサイト「エンテハーブ」の報道として伝えたところによると、同師は「イマーム・ホメイニー廟まで歩こう」会のメンバーらを前に、次のように述べた。

頭にターバンを載せ、〔国の重要な〕職責を担っている人物の中には、バッドヘジャービー(ヘジャーブの乱れ)問題をめぐる市民の集まりや、宗教・文化状況に対するウラマーたちの懸念、〔ゴムの有名神学校である〕フェイズィーイェ学院での宗教指導者たちの集会に反発し、「彼らはイスラームを知らない連中だ」などと呼んでは、妄想に取り憑かれていると非難している者がいる。この人物に訊きたいのは、お主自身、ご自身の宗教をどこで学んだのだ、ということだ。フェイズィーイェ学院でか、それともイギリスでか?〔※〕

※訳注:ロウハーニー大統領がイギリスで博士号を取得していることを揶揄している。

 この発言は、ハサン・ロウハーニー大統領の最近の発言に対して発せられたものである。ロウハーニー大統領は「何もすることがなく、妄想に取り憑かれているような人たちが一部にいる」と述べ、さらに「宗教や人々の来世のことをいつも心配している人たちがいる。しかし彼らはその実、宗教が何で、来世が何であるかを知らない。それでも彼らは来世のことを心配しているのである」と語った。

 メスバーフ=ヤズディー師は発言の冒頭で、次のように言っている。

8年間に及ぶ聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕のときですら、この戦争は早く終わればいい、なぜなら戦争は、若者たちが手を失ったり、女性たちが未亡人になったり、〔国の〕資源が破壊されたり、経済にダメージが及んだりといったこと以外に、何ももたらさないからだ!などと考えていた者たちがいた。〔※〕

※訳注:メスバーフ=ヤズディーのこの箇所の発言は、イラン・イラク戦争はイスラームの正義を貫く戦争であり、「手を失う」とか「未亡人が増える」とか「経済にダメージが及ぶ」とかいった即物的な観点から捉えてはならないものだ、という認識が前提となっている。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:34289 )