モースルで人質のトルコ人トラック運転手、脱出・トルコ到着
2014年06月14日付 Radikal 紙


イラクのモースルで拘束されていたトラック運転手のイブラヒム・カイナクさんは、テロ組織「イラク・シリア・イスラム国家(ISIS)」の兵士の手から逃れ、故郷のシャンルウルファ県アクチャカレにたどり着いた。カイナクさんは、「もうだれもこんな目にあいませんように」と語った。

トラック運転手のイブラヒム・カイナクさんは、先週の水曜日にイラクのアルビルで荷を下ろしたのち、トラックでモースルを通過していると、ISISの兵士により車を止められた。カイナクさんは拘束され、トルコ人を含む多くの人質の運転手らとともにある倉庫に連れていかれた。彼の話によると、このとき、モースルの市内で小規模の爆発があり、ISISの兵士らはそちらに向かった。イブラヒム・カイナクさんたちは、この機を利用して倉庫から脱出し、他のトルコ人運転手らの助けをかりてトラックで、クルド民兵(ペシュメルゲ)の支配域に脱出した。カイナクさんは、そこから、ハブル国境門をとおり、昨日夜半にアクチャカレに到着した。

■「みな、ぐったりして、空腹」

イブラヒム・カイナクさんによると、連れていかれた倉庫にいた運転手たちの多くは、ぐったりし、腹をすかせていたという。「神が、こんな目にもうだれもあわせませんように」というカイナクさんは、次のように語った。

「トルコからザホに荷を運んだのだが、『その荷はアルビルまで運ぶしかない』と言われた。仕方かなく、アルビルに向かった。そこで荷を下ろしたのち、モースル経由にならざるをえなかった。モースルでは、小型トラックにのったISISの兵士たちが、私のトラックをとめ、どこから来たのかと聞いた。トルコからだというと、「じゃあ、罰金だ」といった。「どんな罰金を?」ときくと、「みてろ、どういう罰をうけるか見せてやる」といって、空き地に連れていかれた。そこには20人ほどの運転手らがいた。大半はぐったりし、腹をすかせていた。元気でしっかりしていたのは自分だけだった。モースルの市内で大きな爆発がおきた。我々の回りにいた兵士全員が、この爆発の方へ向かった。この機を利用し壁をのりこえ、トラックの場所までいった。私のトラックは動かなかった。これを遠くから見ていた友人が、トラックでやってきて、自分を1キロ向こうのクルド民兵の支配地域につれていってくれた。おかげで家族にあえた。神が、あそこにいる運転手らを助けてくれますように」と述べた。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:34312 )