イラク第二の都市モースルにあるトルコ総領事館の建物が、テロ組織イラク・シリア・イスラム国(IŞİD)のによって占拠され、総領事館の公用車はイラク・シリア・イスラム国の車列の中で目撃されたといわれている。他方、総領事館の建物は、イラク・シリア・イスラム国によって監獄として使用されている。
イラク・シリア・イスラム国の活動家が銃を一度も使用せずに占拠したトルコ総領事館にいた外交官と警備員とともに職員の家族も人質に取られているという衝撃的なニュースの後に、今回もトルコの領土とされる領事館の建物の状態は衝撃を与えた。
人質に取られた49人のトルコ人の拘束は四日に及ぶ一方、イラク・シリア・イスラム国は、トルコ総領事館の建物を未だに使用していることが明らかになった。ジハン通信のトルコ総領事館周辺からの情報によると、イラク・シリア・イスラム国の活動家は、襲撃の後占拠した建物を監獄として使用している。
モースル市を占領したイラク・シリア・イスラム国の活動家は、町の中心にある通りで手に入れた軍用車によって凱旋パレードを行っている。車で自分たちの行進曲を流している。イラク・シリア・イスラム国の活動家の車列についての最も衝撃的な事柄はというと、モースル総領事オズチュルク・ユルマズ氏の公用車であるメルセデスのジープも車列の中にあったことである。
■トルコ人の人質が拘束されている場所は依然明かされていない。
トルコ総領事館にいた外交官と警備員は、彼らの車に乗せられて、まずモースル県庁に運ばれた後、7月17日通りにある司令部に運ばれた。その後も彼らは秘密裏に移動させられたために、49人のトルコ人の人質はどこに捕えられているのか全く判明していない。
他方、イラク・シリア・イスラム国が、モースルで通達や規則が書かれたビラを配布しており、このビラは、今週の金曜日に全てのモスクで読みあげられることが強調されていた。さらに、モースルで病院は業務を開始し、一部のオフィスも開かれていることも判明した。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:34321 )