「ジュネーブ合意前の状況に戻ることはないだろう」:大統領、当選1周年記念日で(1)
2014年06月15日付 Iran 紙
ホッジャトルエスラーム・ハサン・ロウハーニーが1392年ホルダード月24日〔2013年6月14日〕に大統領選で勝利を収めてから1年、この勝利を記念して大統領自らが三回目となる記者会見に臨んだ。大統領はその中で、国内や地域の諸問題、ならびに核交渉に関する政府の見解を説明し、国内外の記者の質問に答えた。〔‥‥〕
■ ホルダード月24日が伝えた外国へのメッセージ
ロウハーニー大統領はホルダード月24日が伝えた意味について説明する中で、国民は賢慮と理性に対して票を投じたのであり、それはこのスローガンへの彼らの信任を意味しているとした上で、次のように述べた。
聡明なるイラン国民は世界に対して、圧力や制裁、脅迫は自分たちの歩みや理想に影響を与えないということを示した。イランに制裁を科し、同国を脅迫する者たちの最大の目的が、国民を体制から引き離すことにあったとするならば、国民はそれに対して、自分たちの革命と体制から離れることは決してないということを表明したのである。
大統領は昨年の選挙が国内外の急進派に対して伝えた重要なメッセージに触れ、次のように付け加えた。
国外の急進派は、圧力をかければイラン国民を屈服させることができると考えていた。国内の急進派も、自分たちには支持者が多い、過激と暴力の道を歩み続けることができると考えていた。しかしながら、選挙は国内外の急進派にとって、大いなる成功とはならなかった。
ロウハーニー師は選挙によって表明されたもう一つのメッセージとして、和解と平和・友好、世界との協調、そしてバランスのとれた持続力ある発展をイラン国民が選択したというメッセージを挙げ、この道はイラン国民がこれからも歩み続ける道となるだろうと指摘、こうした政治的偉業の形成を指導してくれた最高指導者に対して、感謝の意を表明した。
大統領は、最高指導者の指導がなければ、そしてもし最高指導者が「国民の票は民衆の権利」「体制に問題を抱える者があれば、国のために選挙に参加してほしい」「指導するは一票なり、誰もこの一票が誰に投じられるのか知らない」と表明しなければ、あのような盛大なる選挙が行われるようなことはなかっただろうと指摘した。
■ 公的機関は党派的な動きをみせてはならない
大統領のスピーチの次に行われたのは、記者らとの質疑応答だった。ロウハーニー師への最初の質問は〔反政権派による政権への〕揺さぶりと、それへの政府の対応に関するものだった。
大統領は、政府は建設的批判は歓迎するし、何かを論じようとするのなら、自分が何者であるのかを示すよう期待するとの立場を再び強調した上で、「一部の機関は国家機関であり、党派的な動きを見せることはできないし、政府に反旗を翻すこともできない。なぜなら、こうした機関がしなければならないのは、それが政府機関であれ、司法権、立法権、宗教神学校、自治体、軍、国営放送であれ、社会のために努力し、奉仕することだからだ」と述べた。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:34367 )