「ジュネーブ合意前の状況に戻ることはないだろう」:大統領、当選1周年記念日で(3)
2014年06月15日付 Iran 紙


核問題は交渉を通じてのみ解決可能

 「最終合意が得られなかった場合も、ロウハーニー政権は穏健・柔軟性の姿勢を維持するつもりか」とのCBS記者の質問に対し、大統領は次のように答えた。

この政権が発足して以降、われわれは5+1交渉で、真剣に交渉を行う用意があるという姿勢を示してきた。この問題は交渉を通じてのみ解決可能だ、というのが政権の認識である。

 同師は政権が発足してから最初の100日で、〔暫定〕合意が得られたことの重要性を指摘した上で、「〔‥‥〕国際的な合意は全員の利益となるものである。アメリカ国内の急進派、あるいは域内の急進的な国〔=イスラエル〕、あるいはイラン国内の急進派は、〔合意を〕喜ばないかもしれないが、それは重要なことではない。重要なのは、イランが真剣に交渉を進めていることを示してきたことである」と語った。

 ロウハーニー師は、たとえティール月末〔=7月22日〕までに交渉が妥結せず、合意が得られなくとも、以前の状況へと後戻りするようなことは決してないだろうと指摘した上で、「〔‥‥〕たとえ交渉が破綻しても、アメリカの急進派やシオニストたちがこうした破綻の原因となったのだと、〔国際〕世論は判断してくれるだろう。イランに対してかつて向けられていた非難が繰り返されるようなことはないだろう」と述べた。

〔‥‥〕

ウラン濃縮では対立はない

 大統領はイランと5+1との交渉について、さらに

ティール月末までに、この問題は解決可能だと信じている。いくつかの点で対立はあるが、しかし次の二つの点では、対立は存在しない。一つは、イランは〔ウランの〕濃縮を続けるということであり、この問題はすでに片付いている。

 大統領は、第二の点は、もし合意が履行されれば、制裁は必ず解除される〔=制裁解除なき合意はあり得ない〕ということだと指摘した上で、〔核問題の〕最高の解決方法は〔イランと5+1との間で〕合意〔が得られること〕だとし、次のように述べた。

残りの5週間で問題を解決させることは、〔世界の安定にとって〕最高のチャンスである。西洋はこのチャンスをしっかりと利用すべきだ。われわれの戦略は、イランは世界との建設的協調を心に決めているということを世界に知らしめることである。核問題はこの重要な課題の一角を占めているにすぎない。

最終合意は可能だ

 大統領は、「われわれは核〔計画〕を中止するつもりはない」と述べた上で、核交渉は政府が思い描いている大プロジェクトのほんの小さな一部を占めているにすぎないとし、次のように語った。

もしこの問題が残りの5週間で解決されれば、それは全員にとって利益となることであり、もしそうならなければ、10日から1ヵ月間、交渉を〔延長して〕続けることになろう。われわれの交渉はウィン・ウィンとなるであろうし、もしこの合意が結論に至らなければ、それはルーズ・ルーズとなろう。もちろん、合意を必要としているのは、われわれよりも彼らの方であると、私は考えている。われわれはいずれにしても、自分の道を続けることになろう。


〔‥‥〕

つづく


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( 翻訳者:大麻高校出身者の会 )
( 記事ID:34369 )