イラクの宗教的権威ら、ダーイシュに対するジハードのファトワーを出す
2014年06月14日付 Jam-e Jam 紙

イラクのシーア派とスンナ派のウラマーら、それぞれ別個の声明の中で、ダーイシュと戦うことは国民的・宗教的義務であると表明

 イラクの複数の都市でテロ組織「イラクとシャームのイスラーム国」(ダーイシュ)の構成員による攻撃が続くなか、シーア派のマルジャエ・タクリード(宗教最高権威)ら、そしてスンナ派のウラマーも、このテロ組織との対決の必要性を強調した。

 これに関し、イラク・テレビが伝えたところによると、イラクのシーア派マルジャ(権威)の中でももっとも高位の宗教指導者であるアーヤトッラー・アリー・スィースターニーは、武器を手に取って、テロリストらと対決する能力のある者は、等しく〔兵士として〕志願すべきだと表明したとのことである。

 他方、聖都ナジャフ在住のマルジャエ・タクリードの一人であるアーヤトッラー・シャイフ・イスハーク・ファイヤーズは声明の中で、治安部隊ならびに一般国民に対し、勇気をもってテロリストに立ち向かうよう呼びかけた。

 アーヤトッラー・シャイフ・バシール=ナジャフィーも、ダーイシュに属するテロリストらのしていることに懸念を表明しつつ、声明の中で「イラクの領土はその隅々までイラク人のものであり、われわれはそれが分解するような事態を決して望んではいない」と述べた。

 イラクのウラマーの一人であるアーヤトッラー・シャイフ・ムハンマド・マフディー=アーサフィーもまたメッセージの中で、「この国は現在テロリストからの真の脅威に直面している」と指摘した上で、国民に対し治安部隊への支援に急行するよう呼びかけた。

 イラクのスンナ派信徒のウラマーもまた声明を発表し、〔イラク治安部隊への〕支持と、同国の治安部隊とともにダーイシュのテロリストに対して立ち向かうことの必要性を強調した。

 彼らはまた、ダーイシュはスンナ派信徒の代表でもなければ、シーア派信徒のそれでもなく、むしろイラク市民を標的にしており、この組織と戦うことは国民的・イスラーム法的義務であると強調している。

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( 翻訳者:8412306  )
( 記事ID:34420 )