シリアで孤立のアルメニア村落をトルクメン勢力が救出
2014年06月24日付 Milliyet 紙
シリアの反体制派に掌握されたケセブ村で孤立していたアルメニア人がトルクメン人の作戦行動により救出されていたことが明らかになった。
シリア国内で激しい衝突が続く中、ヤイラダー(ハタイ県南部)向かいに位置するケセブ地方に暮らし、しばらく前にトルコに連れてこられた18人のアルメニア人家族が、トルクメン人のあるグループの手助けのおかげで死から免れていたことが分かった。
我々ミッリイェト紙のつかんだ情報によると、シリア政府が町と国境門を支配するケセブで、トルコは衝突地帯に残されたバユルブジャク・トゥクウルメンに食糧支援を行っている。こうした背景がある中、ケセブで資産を持っているという理由でアサド政権のターゲットとなったアルメニア人世帯は、以前は反体制派の支配を好意的に見ていなかった。しかしその後、アルメニア人家族らはシリア政府から脅迫を受けることになり、反体制派が村に来ることを受け容れた。2か月前反体制派はケセブにおいて、アサド政権の軍隊を無力化し、アルメニア人家族を守るための作戦を開始した。
■再び政府側に
反政府グループであるアンサル・アル・シャーム、イスラーム戦線、第10部隊そしてヌスラ戦線からなる戦闘部隊がケセブを支配した。この衝突のさなかに、トルクメン人は18のアルメニア人家族をケセブから逃すことに成功し、まずサマンダーのヴァクフ村へ、その後別の地方へ移動した。先週、ケセブは再びシリア政府側に奪回されたという。
■置いてきたものは盗まれた
アルメニア人家族が救出された作戦の後、その地域のトルクメン人以外の反体制派の一部は、アルメニア人の残したものを盗んで撤退した。反体制派の一部が地域から撤退したことで、トルクメン人らはアサド兵らと取り残された。現在、政府側の軍隊が、トルクメン山地方に向かい進攻したと言われており、トルクメン山が体制の手に落ちた場合、部隊は困難な状況に陥っており地方が奪われてしまうと述べられた。
■高齢者が救出された
3月21日、反体制派によって人々が追われる中、ケセブに残った二人のアルメニア人女性高齢者がいた。サテニク・ティティズヤンさん(84)、スルプヒ・ティティズヤンさん(82)は、3月末にヤイラダーウ国境検問所に連れてこられた。ヤイラダーウ村と外務大臣が間に入り、ティティズヤン姉妹はハタイ県のヴァクフルク村に移った。ハタイ県に移ってきたアルメニア人に対して、村のアルメニア人社会は救いの手を差し伸べている。
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( 翻訳者:菱川大喜 )
( 記事ID:34449 )