UNCTAD:政治不安が西アジアへの投資を阻害
2014年06月25日付 al-Hayat 紙

■UNCTAD:政治不安が西アジア地域への投資を阻害

【ベイルート:本紙】

国連貿易開発会議(UNCTAD)が発行した今年の世界投資報告書(World Investment Report)によると、西アジアへの外国直接投資(FDI)流入は2013年に9%減少し、440億ドルに後退した。昨日(24日)ベイルートで開かれた記者会見において、国連報告センターがその報告書を発表した。

国連広報センターは「この流入は2009年に減少を記録してから5年連続で好転しなかった」ことを明らかにした。そして、地域の緊張が激しく、継続していることにより、「地域内の国々の情勢は異なるにも関わらず、政治不安が増大し外国人投資家の参入を妨げている」と指摘した。

世界投資報告書によると、「レバノンではFDI流入は23%減少し、その多くは不動産市場に集中していた。不動産市場では、アラブ湾岸諸国(UAE)からの投資が著しく減少していた。」そして、西アジアからのFDI流出は「2013年に65%上昇したが、これは湾岸協力会議(GCC)諸国、つまりUAE、バーレーン、オマーン、カタール、クウェート、そしてサウジアラビアのFDI流出が増加した結果だ」と明らかにした。

同報告書によると、GCC諸国の外貨準備高は「各国が対外投資を増やしたにも関わらず高水準に達した」。そして、流出増加の大部分は「カタールからの流出額が4倍に増加し、クウェートからの流出は159%増加した」ことによる。

同報告書は、西アジア地域からのFDI流出の「継続」を否定しなかった。一方で、「同地域へのFDI流入の予測は未だ不明瞭であり、政治不安の高まりは強い抑止力をもたらす」と指摘した。
(後略)

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:34463 )