革命防衛隊総司令官「いかなる敵もイラン国境を攻撃する度胸はない」(上)
2014年06月23日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメ・ジャム・オンライン】革命防衛隊総司令官は、「今日多くの国々が、イランは不安定な地域の中で安定を保っている孤島だとみなしているとすれば、それは8年間に及ぶ聖なる防衛戦[=イラン・イラク戦争]でも、8ヵ月間に及ぶ反乱[=2009年大統領選後の抗議運動]でも、わが国を不安定化させることを敵に許さなかったからだ」と述べた。
[革命防衛隊が運営するニュースサイトである]セパーフ・ニュースが伝えたところによると、革命防衛隊総司令官のモハンマド・アリー・ジャアファリー少将は、「聖なる防衛博物館」の庭園で開かれた「セムナーン州の傑出した国民的殉教者14名をたたえる式典」において、次のように述べた。
イスラーム革命と聖なるイラン・イスラーム共和国体制は、革命の貴重なる殉教者たち、とりわけ聖なる防衛戦の殉教者たちの血の賜物である。
総司令官はさらに、「イランとイスラーム共和国の卓越した点は、イスラーム革命である。それ故、我々のもつ精神は、イラン人であるということにのみ根拠があるのではない。むしろ[われわれの心の中に]存在しているものは、イスラームに由来しているのである」と付け加えた。
革命防衛隊総司令官はまた、「殉教者をたたえるこの集会で我々が追い求めているのは、イスラーム革命の道を守り継続させることである。何故ならば、愛すべきイスラームの発展・拡大は、イスラーム的イランの利益になるからである」と指摘した。
総司令官は続けて、
8年間に及ぶ聖なる防衛戦は、イスラーム革命、さらにはイスラームの歴史にとって輝かしい黄金の1ページである。なぜなら、イスラーム革命の継続と勝ち取られた成功のすべては、殉教者の血に負うものだからである。イマーム・ホメイニーのお言葉にもあるように、殉教者の血がもたらしたものは、ホッラムシャフルをはじめとする国内の占領地域の解放とか、イラク・バース党軍に対する勝利とかいったものだけだなどと言って、殉教者たちの地位を貶める権利など我々にはない。
と述べた。
ジャアファリー司令官はその上で、「殉教者たちの血がもたらしたものとは、イスラームの栄光であり、一部の国々におけるイスラームの目覚めであり、世界の中でのイスラーム的イランの誉れであり、わが国の安全なのである。つまり、殉教と殉教者の血が意味しているものとは、[人の神への]従僕の精神の極致であり、精神性の世界における昇華なのである」と語った。
総司令官はさらに、殉教者たちが遺族に宛てた遺言状で、ヴェラーヤテ・ファギーフ(法学者の監督論)と革命を支えてほしいと訴えていることに触れ、「強要された戦争[=イラン・イラク戦争]は、我らのイスラーム革命を押え込み、あるいはそれを逸脱させて、わが国の指導者たちがイスラームのスローガンから手を引くようにさせることを目的として、始められたものなのだ」と語った。
革命防衛隊総司令官は続けて、「サッダームの目的は無論、[イランの]征服だったが、彼を扇動した者たちの目的は、イスラーム的イランがイスラーム世界で然るべき場所を得るようなことのないよう、イランのイスラーム革命をとん挫させることにあったのである」と述べた。
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