エルドアン首相の甥であるメフメト・エルドアン被告に対し行われた麻薬裁判で、4年の実刑判決が下された。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の甥メフメト・エルドアン被告を含む11人の保釈された被告たちが罪を問われた「麻薬裁判」の判決が下された。
裁判所の判事団は、メフメト・エルドアン被告に「麻薬売買」の罪で4年2か月の実刑と80トルコリラの司法罰金刑を下した。判事団はまた、メフメト・エルドアン被告が使用目的で麻薬物質を所持していたことが確定されたことを述べ、その刑の執行の後、治療と監視付きの釈放措置を適用することをも決定した。
■エルドアン首相は「必要なことをはそれが何であってもやりなさい」と言った。
エルドアン首相は、当該の事件の捜査段階で質問がなされた際に、この問題において必要なことが行われることを望むと話し、「この問題において私は県知事へも、警察局長へも率直かつ明白に話した。『必要なことは何であれ、率直かつ明白に行ってください』と話した。もはや彼を私の甥とはみなしていない。彼は私にとっての正しさや道徳にそぐわないところがあるのだ」と話した。
■判決審理が行われた
イスタンブル裁判所にある第一重罪裁判所で行われた審理に3人の保釈された被告と弁護士たちが参加した。最後の言葉を話したセルカン・エムレ被告、バイラム・カプラン被告、アイセン・オズメン被告は、自らが無罪であると語り、無罪判決を望んだ。
■裁判所は判決を明らかにした
裁判に判決を下した裁判所は、メフメト・エルドアン被告、エスラ・イシュジャン被告、セルカン・エムレ被告、バイラム・カプラン被告、セリム・セルヴィ被告、アイセン・トゥ トゥクン・オズメン被告、コライ・タンス被告が「麻薬売買」の罪が確定したと述べ、それぞれ5年間の実刑と5日間の司法罰金を科すことを決定した。
■減刑された
被告たちの社会関係、犯行後と裁判中における態度、刑が彼らの将来に与えうる影響を考慮した裁判所は、刑をそれぞれ4年2か月の実刑と4日間相当の、1日あたり20トルコリラからなる80トルコリラの司法罰金に減刑した。
■治療と監視付き釈放措置も適用される
被告のエスラ・イシュジャン被告、メフメト・エルドアン被告、セルカン・エムレ被告、バイラム・カプラン被告、セリム・セルヴィ被告、バルシュ・クルトゥ被告、トゥルハン・ウルハ ン被告、セルダル・トゥム被告は「使用目的での麻薬物質所持」も確定されたと述べた裁判所は、被告たちについて治療と監視付き釈放措置を適用することをも決定した。
■メフメト・エルドアン被告は以前も同じような罪で罰を受けた
バイラム・カプラン被告、メフメト・エルドアン被告、コライ・タンス被告、エスラ・イシュジャン被告が以前にも同じような罪の前科があると強調した判事団は、被告たちに関する刑の執行の後、監視付き釈放の措置を適用することをも決定した。
■一人の被告が別件となった
判事団は、ムスタファ・ユルドゥルム被告が長い間逮捕されなかったことと、口頭弁論が行われなかったという理由で別件とすることを決定した。
■被告たちに最長17年間の実刑が求められていた
イスタンブル県共和国検事局によって準備された訴状において、罪の日付が2010年2月8日であると述べられた。訴状において、麻薬売買が行われたことに関する捜査で、レンタカー店店主のセルカン・エムレ容疑者が使用した自動車を追跡したと述べられた。セルカン・エムレの隣に座って話していたメフメト・エルドアンが車から降りて家に入った後、車を停止させ車内の捜索を行ったと説明された。行われた捜索で、麻薬物質の使用の際に用いられた紙に包まれ、使用された麻薬物質を押収したと述べられた。身柄を拘束されたメフメト・エルドアンの家で行われた捜索でも2組の麻薬を包むために作られた「チャルシャフ」と呼ばれる紙を押収したと述べられた。
捜査が進み身柄を拘束された11人の容疑者の血液型と指紋を照合した結果、車で押収された紙片上に付着したDNAがメフメト・エルドアンのDNA型と一致したことが確認されたと述べられた。また、セルカン・エムレが所有するレンタカー店で働くバイラム・カプラン、セリム・セルヴィ、バルシュ・クルトゥが、粉末状の麻薬物質を錠剤型にし、麻薬物質売買容疑のメフメト・エルドアンに渡したことも起訴状に含まれた。メフメト・エルドアンを含む11人の容疑者に「麻薬または刺激物質の製造・売買」と「使用目的での麻薬物質所持」の罪で計6年から17年の実刑が求められた。メフメト・エルドアンは裁判に関連して一時逮捕された後、保釈された。
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( 翻訳者:鈴木歩実 )
( 記事ID:34519 )