最高指導者「イラクで反乱を起こしている者たちはシーア派とスンナ派両方の敵」(上)
2014年06月23日付 Jam-e Jam 紙
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、司法権長官ならびに同権の高官らと面会し、その中で〔‥‥〕国が抱えるマクロな課題と国益に関して、三権の長〔=大統領、国会議長、司法権長官〕が互いに心と声を一つにして協力し合うことが必要かつきわめて重要だとした。
同師はさらに、最近のイラク情勢に触れ、次のように強調した。
イラクで反乱と紛争が煽られている背後には、覇権主義的な西洋諸国、そしてその筆頭としてのアメリカの存在がある。イラン・イスラーム共和国はイラク国内の諸問題へのアメリカのあらゆる干渉に強く反対するとともに、同国〔=イラク〕の国民と政府、そして宗教的権威たちには紛争を煽る今回の動きを終わらせるだけの力があることを確信している。
〔‥‥〕
国益こそあらゆるものに優先される
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、国益はその他のことよりも優先されると強調し、次のように述べた。
三権の長は合同会議の機会をもっと増やすべきである。なぜなら、こうした会議こそ、問題の解決と国政の進展、そして一部の不満解消に大きく貢献するからである。
ハーメネイー師はイランが抱える重要な諸問題に関して、「国内に実際に存在する諸問題、そして一部の人たちにとって存在しているかのように思われている問題は全て、自分自身、そして内なる力を頼りとするならば、解決可能なものなのである」と強調した。
イスラーム革命最高指導者は、「国が直面している問題の一つに、西洋覇権体制のイスラーム体制に対する深刻な敵意と反感がある。この事実を把握し理解する必要がある」と付け加えた上で、さらに「もし我々が覇権体制の敵意に気がつかなければ、国が抱える諸問題を分析する際、間違いを犯してしまうだろう」と指摘した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「敵陣営の敵意に満ちた態度を直視しようとしない者たちは、敵を目の前にして自分の目を閉じてしまうような連中である」と続けた。
同師は、覇権体制がイラン・イスラーム共和国に対して敵意を抱いている根本的な理由は、イスラーム体制が「新たな言論」を提示し、「覇権体制の基盤が動揺をきたしている」ことにあるとの見方を示し、さらに最近のイラク情勢に言及して、「イラク問題では、覇権主義的な西洋諸国、あるいはもっと特定して言うならばアメリカ合衆国体制は、真っ当な意志能力を失った者たち〔※「ダーイシュ」の戦闘員のこと〕の無知と狂信を悪用しようと企てているのである」と述べた。
つづく
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( 翻訳者:8410157 )
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