イスタンブル第3一審裁判所は、第3空港建設予定地周辺で土地収用の権限を有する首相府住宅管理庁(TOKİ)の一部の土地収用を不正と認め、土地収用のプロセスを差止めした。
環境都市整備省は、2013年4月における決定により建設地域の土地収用プロセスを進行させるためTOKİに任務を一任した。2013年5月以降、区画所有者に対し一定の価格で和解案を提示し始めたTOKİは、空港建設予定地の区画を持つアクチェリキ・マデンジリキさんや、イスマイル・チュケンメズさん、オザン・マデンジリキさん、そしてトプカラ・メルメルさんに対して土地収用の提案をおこなった。区画所有者らは1㎡あたりの価格を妥当とみなさず、両者の間で和解はえられなかった。これを受け、TOKİは土地収用に反対する人々に対して14件の裁判を開いた。イスタンブル第3一審裁判所は、これらの資料を測量士会に送った。測量技師らは、被告側が金額を低いとする主張を正当であるとして裁判所に提出した。裁判所は4月に行われた審議において、測量技師らによって明確にされた金額が、原告であるTOKİ側から被告の区画所有者らの口座に振り込まれることを要求した。しかし、TOKİはこの金額を振り込まなかった。裁判所は6月の審議で2回目の支払い決定を下した。TOKİはこの2回目の決定にも従わなかった。このため、裁判所は昨日(7月4日)行われた審議において、14件分の裁決に関して裁判をTOKİに責任があるとして結論づけた。裁判所はこの決定を確定とし、これに伴い土地登記簿に記載された土地収用の承認も取り消しすると命じた。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:34584 )