最高指導者「アメリカ的イスラームはイスラームの衣を纏ってシオニズムの目的に奉仕」
2014年06月30日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】革命最高指導者事務所の公報サイトを引用する形で、ジャーメ・ジャム・オンラインが伝えたところによると、聖なるラマダーン月の初日[6月29日]、〔‥‥〕ホセイニーイェ「イマーム・ホメイニー」は光り輝くクルアーン(コーラン)の香しき章句で満ち溢れた。この式典では、聖なる神の言葉の読経師たちや学者、暗唱者の一団が、イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下列席の下、クルアーンに親しむ集会を開き、合唱団がクルアーンの節を朗唱して、神を賛美した。

 この光り輝く集会でアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は演説を行い、その中で、イスラーム社会がクルアーンに対する理解と親しみを深めるにあたって、クルアーン活動家たちが行っていることは、きわめて価値のある貴重な仕事であり、〔イスラーム社会の発展・維持にとって〕戦略的重要性を有しているとの認識を示した。同師はその上で、「各人がクルアーンの意味に親しむことができるできるようなプログラム作りが必要だ」と指摘した。

 イスラーム革命最高指導者はさらに、「イスラーム社会が継続的にクルアーンに親しむようになれば、それにより『内的な堅牢さ』が得られる。運動を起こし、難題を克服する力を社会に与えるものこそ、まさにこの『内なる堅牢さ』なのだ」と続けた。

 同師は、クルアーンに親しむことのご利益と恵みとして、「信仰の強化、神への信頼、神の約束への信頼」、そして「物質的な諸問題に対する不安の超克」を挙げ、「クルアーンの内容を深く考えることにより、イスラーム社会は迷信と迷妄の暗闇、恐怖と妄想の暗黒から脱け出し、神の叡智へと導かれるのである。これこそ、今日難題に直面しているイスラーム世界が根本的に必要としていることなのである」と語った。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イスラーム共同体が自らの聡明さを高めていることに触れ、「イスラームの敵どもは、こういった現実に恐れをなし、イスラームの名を借り、イスラームの衣を纏って、イスラームと対決しようとしているのである」と述べた。

 同師は、偉大なイマーム[・ホメイニー]が「アメリカ的イスラーム」と「ムハンマドの純粋なイスラーム」の対立関係についていみじくも仰ったことを想い起すよう促し、「アメリカ的イスラームは、イスラーム的な外見と名を有してはいるが、しかしその実、偶像崇拝やシオニズムとの親和性が高い。それは、抑圧者たちの支配を受け容れ、偶像崇拝とアメリカの目的にひたすら奉仕するものなのである」と指摘した。

 革命最高指導者は、イラクをはじめ、一部のイスラーム社会で起きている動乱に決定的な役割を果たし、それをウラで操っている「敵のスパイ組織」の邪悪な手の存在を示す、明らかな証拠の数々に言及し、「イスラーム共同体がクルアーンの教えに親しみ、それを習熟することによって、こういった出来事の拡大とクルアーンの教えに対する背信が防がれるのだ」と語った。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:たるじょめのおきな )
( 記事ID:34601 )