最高指導者「イラクで反乱を起こしている者たちはシーア派とスンナ派両方の敵」(下)
2014年06月23日付 Jam-e Jam 紙
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、次のように付け加えた。
イラクで起きている最近の出来事の主な目的は、アメリカのプレゼンスと干渉にもかかわらず、同国の国民が手に入れた成果を、彼らから奪い取ることにある。そうした成果の中でもっとも重要なのが、人民主権体制という統治体制である。
アメリカはイラクが自らの支配下に置かれるのを望んでいる
イスラーム革命最高指導者はまた、次のように強調した。
アメリカはイラクの現在のやり方、すなわち国民がよく参加した選挙が行われ、国民の信任を受けた選択肢が決まる〔という政治のあり方〕に不満を抱いている。なぜなら、アメリカはイラクが自らの支配下に置かれ、アメリカの命令に耳を傾ける者たちが同国の為政者となることを望んでいるからだ。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、イラクでの出来事を宗派間の争いとみなそうとするアメリカ当局の発言に触れ、次のように付け加えた。
イラクで起きているのは、シーアとスンナの争いではない。そうではなく、〔アメリカをはじめとする〕覇権体制はサッダーム体制の残党を主な手駒として使い、また狂信的なタクフィール分子を歩兵として用いることで、イラクの安定と平和を乱し、同国の領土的一体性を脅かそうと企てているのである。
イスラーム革命最高指導者は、「イラクで反乱を起こしている主な分子は、シーアの敵であるのと同じくらい、イラクの独立を信じる敬虔なスンナ派信徒に対しても敵意を抱いている」と指摘、さらに「イラクでの争いは、イラクをアメリカ陣営に合流させようとする者たちと、イラクの独立を希求する人たちの間で起きているものなのだ」と強調した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、こうした紛争煽動行為に対処し、それを排除することは、イラク人自身にも可能だと強調した上で、
われわれはアメリカやその他の国によるイラク内政問題への干渉には、強く反対する。われわれはそれを認めない。なぜなら、イラクの政府と国民、そして同国の宗教的権威たちには、今回の反乱を終わらせるだけの能力があると信じているからだ。神の思し召しがあれば、彼らはそれを終わらせてくれるだろう。
と付け加えた。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:34609 )