大統領候補者のエルドアン首相は、イスラエルのガザへの攻撃について、「まず(イスラエルは)この残虐行為を止めるように。止めない限り、トルコとイスラエルとの関係正常化の実現も不可能だ」と述べた。
エルドアンは、ヨズガト市によって催されたイフタール(断食明けの食事)に参加した。ここで国民へ呼びかけたエルドアン首相は、イスラエルは残虐行為をやめず、この問題に関して口実を常に用意していると述べた。首相は、国連をはじめとして、全世界にこの残虐行為をやめさせることと、停戦を呼びかけたと述べ、今日この問題について多くの話し合いを行ったと話した。
もし世界が平和を熱望しているとしても、そこには抑圧され、不当に扱われた人々に対して釣り合わないほどの、軍事力を行使し、30万、40万の爆弾を浴びせるイスラエルがある」と述べたエルドアン首相は、どこまで人類はこのことに対して沈黙し続けるのか」と問いかけた。イスラエルとパレスチナの間で暮らす人々の側に立つと述べたエルドアン首相は、以下のように話した。:
「私が主張する三つの条件の一つがパレスチナにおける封鎖の解除であるのに、イスラエルは一方で我々と関係正常化のプロセスを求め、もう一方ではこれらの事件を起こし続けている。最初の二つの条件は、満たされたようだ。(2010年のマーヴィ・マルマラ号事件への)謝罪と補償だ。しかし、イスラエルはこの封鎖に理解を示し、つまり封鎖を解除するつもりがなかった。そして今、このような行為が明らかになった。我々はそれなら、イスラエルとどうやって関係を正常化するのだろうか、そんなことは可能だろうか。不可能だ。イスラエルがこの残虐行為を止める方が先だ。止めない限り、トルコとイスラエルとの間の正常化の実現は不可能である。これを特に主張したい。」
■ボズダー:「ヨズガトは、最も大きな支持を与えた県の中でも一番となるだろう」
ベキル・ボズダー法務大臣も、ヨズガトの人々は歴史的な一日を過ごし、同時に歴史の証人となったと述べ、以下のように続けた:
「我々はエルドアン首相を、最後にトルコ共和国の首相として迎えている。トルコ共和国で(直接選挙)選ばれた最初の大統領、12代大統領としてヨズガトから見送りましょう。我々のトルコのあらゆる場所にいる人々が、エルドアン首相を強く支持するでしょう。首相は今日行った歴史的な演説において、ヨズガトでの得票に目標を定めた。(得票率)84パーセントという目標は、我々にとって難しいものではなかった。なぜならこの目標は以前達成しているからだ。神の思し召しで、我々はこのチーターを捕まえるでしょう。ヨズガトは、8月10日の夕方、最も大きな支持を与えた県の中でも一番となるだろう。イフタールでは、参加者に、文明の同盟研究所によって準備され、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の演説も含まれている「グローバル平和ビジョン」と、ヒュセイン・ベスリ氏とオメル・オズバイ氏が書いた「リーダーの誕生、レジェプ・タイイプ・エルドアン」という名の本も配られた。
演説の後、ヨズガト青年事業家・企業家・実業家協会のアイハン・チェリキ会長が、エルドアン首相にヨズガトへ行われる投資への貢献を理由に贈り物を贈呈した。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:34649 )