ガゼッタ・デロ・スポルト紙(伊)は、チャクル主審を「今大会で最も素晴らしいレフェリーの一人」と評し、SKYスポーツは「退屈な試合をまともなものに変えた」と伝えた。
ワールドカップの準決勝、オランダ‐アルゼンチン戦でホイッスルを吹いたジュネイト・チャクル主審を、イタリアが絶賛する。イタリアのメディアは「決勝戦でも彼が主審をするべきだった」と評した。ガゼッタ・デロ・スポルト紙は、「今大会で最も素晴らしいレフェリーの一人だ。選手たちに対し威厳を保ち、自信にあふれている。ミスも非常に少ない」と報じた。
■イギリスからも高評価
試合を生放送していたSKYスポーツTVは、とても退屈な試合でもホイッスルを極力鳴らさず、チャクルのおかげでスムーズ観やすい試合になっている、と視聴者に伝えていた。一方イギリス・デイリーメール紙は、10段階で6.5という高評価をチャクルに与えた。トルコ人レフェリーが良識に基づいた審判をした、ということが注目を集めた。
■毎回のホイッスルが教訓に
40年来W杯でトルコ人レフェリーを代表するジュネイト・チャクルが準決勝オランダ‐アルゼンチン戦で見せた活躍には、中央レフェリー委員会のゼケリヤ・アルプ会長も満点を出した。「ジュネイトの審判はノーミスであるだけでなく、ホイッスルが毎回教訓だった」
■オランダの目論見を壊す
アルゼンチン‐オランダ戦でのペネルティでは興味深い瞬間があった。チャクルは、ポルトガルがコスタリカ戦でとった戦略を、オランダに認めなかったのである。コスタリカ戦でゴールキーパーのティム・クルル選手が相手選手の集中力を削ぐ発言をしたことが原因で2回のペナルティキックが出された。アルゼンチン戦では、キーパーのヤスパー・シレッセンもこれに倣おうをしたが、チャクルはこの有能なキーパーにゴールへ戻るように言い、大きな賞賛を受けた。
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( 翻訳者:今城尚彦 )
( 記事ID:34652 )