デミルタシュ候補のエルドアン批判「分離主義は首相の方」
2014年07月14日付 Radikal 紙
大統領候補であり、人民の民主主義党(HDP)の共同党首であるセラハッティン・デミルタシュ氏は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が選挙演説の中で使用した、「一つの国には一つの言語」という発言を厳しく批判した。
大統領候補であり、またHDPの共同党首であるセラハッティン・デミルタシュ氏は、エルドアン首相が選挙演説で使用した言葉や態度を厳しく批判した。エルドアン首相の『一つの国には一つの言語』という発言に反発したデミルタシュ氏は、「そもそもものの考え方として、テロリストは首相の方だし、分離主義者なのも首相の方だ」と話した。
デミルタシュ氏の発言の一部は以下に示した
「政府に残っていたら、現在までアレヴィー派、スンナ派、トルコ人、クルド人皆それぞれが絞め殺しあうような状態に達していたただろう。お助けあれ。誰あろう、この地では自分以外誰も生存権がないと言うのであれば、その人物が分離主義者である。」
■「国民とともに政治を行っていきます」
「未だ選挙演説では『一つの国には一つの言語』という表現を使って遊説している。国民もこの表現に拍手喝采を送っているが、あなたがたは何に拍手喝采を送ったことに気づいていますか?『一つの国には一つの言語』と言ったのはヒトラーですよ。7600万人も人口がいる国にどうして『一つの国には一つの言語』という理屈が通るのでしょうか。テロリスト的なのは首相の方だ、分離主義者なのも首相の方なのだ。多文化、他宗教と共生できないのでしょうか。さもなくば、お互いを殺し合うのが必要なのか。大統領選で争点はこれになるでしょう。
一人だけで国を統治できない。私が当選したら政府も管理しますし、 橋も建設しましょうという言葉は、この単独為政者的考え方を意味している。我々が当選したら国民とともに政治を行っていきます。大統領や首相の権限を減らし、権限を地方へ、また国民に与えます。共通の祖国なので、国も為政も共通になります。トルコ人がこの国の主導者と述べることも間違いだし、クルド人の場合もまたしかりです。
■「皆さん偏見を捨てましょう」
「大統領選はこうしたあらゆる算段、考えが見られる最大のチャンスだ。誰が何を述べているかまったく明白になる。皆さん偏見を捨て、従来の国の言説を忘れましょう。我々には新たな権威主義者や、全体主義者は必要ない。ひとりで国を治めることを熱望する人は皆、国をダメにしてきた。この考え方を絶対に捨て去らなければなりません。」
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( 翻訳者:松井友紀 )
( 記事ID:34700 )