ハーメネイー最高指導者「全力で政府を支持する」(1)
2014年07月08日付 Iran 紙
http://www.khamenei.ir/より
イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は月曜日の午後、軍事部門を含む国の各機関の高官らと面会し、その中で国内外の諸問題について極めて重要な点を指摘した。同師はまた、複雑かつ多角的な企てによって、イスラーム共和国の各機関・各責任者の「判断」を混乱させることこそ、アメリカをはじめとする抑圧諸国の現下の最重要目標だと述べ、地域・世界情勢は重大な局面を迎えており、〔イランが〕現在真に歴史的な曲がり角に立たされていることに触れて、「イスラーム共和国は自らの理性的判断の根本、すなわち《神と創造の法則(スンナ)に対する信頼》と《敵の認識と彼への不信》に則り、人民に依拠することで、〔‥‥〕国民の理想実現に向けた誇り高き道をこれからも続けていくだろう」と強調した。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、聖ラマダーン月は「悪魔と悪魔的行為」と「敬虔な心と神への服従、そして神的行為」とが対峙する場に他ならないとした上で、次のように述べた。
この対峙の場で、〔‥‥〕悪魔は人間の判断能力を混乱させ、彼を判断上の誤りへと引きずり込み、この誤りにもとづいた行動を彼に取らせようとする。それに対し、敬虔な心こそ人間の意識と知性の元となるのであり、真と偽を識別する能力を与えてくれるのである。
同師は人間に判断上の誤りを起こさせる悪魔の主要な手段として、「脅迫」と「誘惑」の二つを挙げ、「悪魔は一方で脅迫によって、人間を恐怖させ、他方で魅惑的な約束によって、蜃気楼のごとき空っぽで偽りの未来を人間の目の前に現出させるのである」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者はここで、アメリカと覇権主義諸国の行動理論について重要な点を指摘し、次のように述べた。
アメリカと覇権主義諸国の行動は、悪魔のそれのようだ。なぜなら、彼らはつねに脅し誘惑し、そして決して守ることのない約束をちらつかせては、他国を怖がらせ、自らの支配下に置こうとするからだ。悪魔も同じように、脅し誘惑して、人間の判断能力を機能不全に陥れ、彼を判断上の誤りに絡め取るのである。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、判断の誤りこそもっとも危険であるとした上で、「皆がこの大いなる危険に注意しなければならない。なぜなら、判断における誤りこそ、間違った決断によって、人間の意志と能力を事実上ダメにしてしまう原因となるからだ」と指摘した。
同師はこのことについて注意を怠らないことが、国の責任者には極めて重要かつ必要だとした上で、「人間の犯す大いなる判断上の誤りの一つとして、精神的要素や神の法則(スンナ)を蔑ろにし、直接感じることのできるもの、専ら物質的なものの枠内にのみとどまる態度がある」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者は〔人間の〕幸/不幸、進歩/退歩の原因は、物質的な要因のみに限定されるものではないと強調した上で、「精神的要素、そして不変の神の法則(スンナ)も極めて重要である。これを蔑ろにすることは、取り返しのつかない過ちとなるだろう」と指摘した。
同師は精神的要素や神の法則の重要性について説明するために、聖コーランの一部の章句と現代におけるその客観的な例に触れ、次のように述べた。
至高なる神は、もし神のために動き、神の宗教を助けるならば、神の援助は確実なものとなろうと仰っている。この神の法則(スンナ)は歴史上、何度も繰り返されてきた。そのもっとも最近の例が、世界史のエポックを画すもっとも顕著な出来事の一つとしての、イラン・イスラーム革命の勝利なのである。
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( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:34720 )