ハーメネイー最高指導者「全力で政府を支持する」(4)
2014年07月08日付 Iran 紙
http://www.khamenei.ir/より
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 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は政府への勧告も忘れなかった。抵抗経済実現のための政策を真剣に考えよ、というのが、同師の最初の勧告だった。

敬愛すべき大統領と一部の責任者たちは、多少なりとも抵抗経済政策への支持を口にしている。しかし本当に必要なのは行動である。口先では抵抗経済を支持しながら、実際の動きは遅い、というのでは困る。

〔‥‥〕

 イスラーム革命最高指導者は続けて、現政権が掲げる「穏健」のスローガンについて「穏健はとてもよいスローガンであり、受け入れ可能である。なぜなら、極端はつねに非難されるべきことだからだ」と述べた。

 同師はその上で、「穏健」のスローガンについて、政府に次のような注文を付けた。

国政の舞台で、穏健のスローガンによって一部の者が敬虔な人々を脇に追いやるといったようなことがないよう、気をつけなければならない。なぜなら、こうした敬虔な人たちこそ、危機が迫ったときに誰よりも早く献身的な防衛にあたってくれる人たちであり、また様々な問題でも、政府を実際に助けてくれる人たちだからだ。

 同師はその上で、

穏健はイスラームそのものである。つまり不信仰者には強く対処し、〔信仰を守る者たちに対しては〕互いに親切に振る舞う、要するに『善を命じて、悪を禁ずる』〔の精神を表しているの〕である。穏健とは、敬虔な人たちが義務感を感じて仕事をしようとするのを邪魔すること、の意味ではない。

 と強調した。

 イスラーム革命最高指導者はさらに、一部の政治グループやメディアに対して重要な勧告を行い、次のように述べた。

思考や意識の安全は、人々にとって重要である。一部の根拠のない内容を提起したり、外国プレスの議論を繰り返したりすることで、人々の神経・精神を弄ぶようなことがあってはならない。

 イスラーム革命最高指導者は続けて核問題に触れ、〔‥‥〕交渉相手との対立点の一つとして、ウラン濃縮能力という極めて重要な問題をめぐる対立があることを指摘し、次のように付け加えた。

彼らの目的は、〔ウランの〕濃縮能力に関し、イラン・イスラーム共和国を1万SWU〔Seperative Work Unit:分離作業量〕で満足させることである。もちろん、彼らは当初、500SWUや1000SWUから始めた。1万SWUは、われわれが保有している旧型の遠心分離器約1万器から得られるものである。しかしながら、関係する責任者が言うには、国が絶対的に必要としている量は、19万SWUなのである。

〔‥‥〕

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに、「もちろん、われわれは我が国の交渉団を信用している。彼らが国と国民の権利、イラン国民の尊厳への侵害に納得することはないし、そのようなことを許すこともないということを、われわれは確信している」と強調した。

 同師はまた、核の研究・開発問題もまた、もう一つの争点となっており、この点に関しても交渉で絶対に守られなければならないと指摘した上で、「相手側がもう一つ強く関心を抱いていることに、敵にとって破壊不可能な施設の保護をめぐる問題がある」と続け、

彼らはフォルドゥーの施設について、「あの施設はアクセスが不能で、ダメージを与えることができないから、閉鎖すべきだ」などと言っている。これはまったくのお笑いぐさだ!

 と指摘した。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:野幌森林公園の自然を愛する会 )
( 記事ID:34723 )