■ガザの子供たち:戦争後も続く恐怖と精神不安
【ヌーラー・ジュブラーン】
「主よ、僕に慈悲をください。昨日から寝ていない。家を爆撃して、僕たちを救ってください…もう疲れた」。この言葉で、少年の人生は締めくくられた。ガザ地区に住むアナス・カンディール(17歳)が数日前、Facebookの記事に投稿したこの言葉だ。この投稿の後一時間もたたないうちに、彼は空爆の犠牲者となった。
アナスの言葉を読めば、彼が彼自身の家の爆撃を望むという状況にまで至っていたことを、誰も疑わないだろう。疲労と恐怖のあまり、彼にとっては死が生よりも心安らぐものにさえなってしまった。これはガザの子供たちの多くに当てはまる状況だ。彼らは繰り返される爆撃と包囲ばかりの生活を送り、また生活状況はほとんど最悪だ。
ガザの子供たちが生きてきた、そして今も生きている生活は、爆撃の音、破壊された家々と血の色の光景、死体の焼ける匂いであり、身体の一部を切断から死亡までの各種損傷にさらされることである。イスラエルが「プロテクト・エッジ」作戦を開始して以来、数十人の子供が死亡している。この残虐な状況は、一過性の恐怖や混乱であるとは言えない。なぜなら子供たちは大人よりも、戦争を原因とした心的外傷にさらされるからである。
この十年間にガザ地区で起きた三つの戦争において、子供たちは殉教者リストの多くの割合を占めている。また殺されなかった者も、お父さん、お母さん、先生、兄弟、友達、そして毎朝顔を合わせていた商店の主人まで、大切な人々を奪われている。それは日々の光景の一つになった。
子供にとって愛する人の喪失に加えて、家の喪失、学校の破壊、停電や断水、子供たちが訪れ遊んでいた場所の破壊、彼らが親しんでいた物や遊び道具を失うこと、そして恐怖とパニックの状態、響く轟音(ごうおん)は、彼の真理にとって非常に危険な要因となり、子供たちを心理上、行動上の問題にさらす原因となるとされている。
(後略)
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( 翻訳者:山岡麻子 )
( 記事ID:34727 )