ギュル大統領とエルドアン首相が参加。イスラム知識人はイスタンブルに集結。
トルコは、イラクとシリアでの内戦状況を原因とする進展がイスラム世界全体のスンナ派―シーア派間の紛争に転じないようにするために学術的・ 哲学的レベルでイニシアチブを取ろうと奮闘している。世界イスラム知識人、平和・穏健・正見会議を本日イスタンブルのドルマバフチェ宮殿で開催する。会議にレジェプ・タイイプ・エルドアン首相が参加する一方、アブドゥッラー・ギュル大統領はスンナ派・シーア派の学者らをタラブヤ亭にて断食明けの食事 (イフタール)でもてなす。その目的は、ヨーロッパの百年戦争に似た紛争がイスラムの地で起きないように知識人組織をつくることにある。
イスタンブルのドルマバフチェ宮殿にて本日世界イスラム学平和・穏健・正見会議が開かれる。三日間続く会議には14時にエルドアン首相も参加する。シリアとイラクにおける内戦状況とこの進展が生み出した、イスラム世界で話題となっているスンナ派とシーア派間の紛争に関し、首相が重要なメッセージを出すと予想されている。
会議の組織は宗務庁が行っている。宗務庁のメフメト・ギョルメズ長官は、会議にはその半分がシーア派の宗教学者や関係者が参加すると述べた。ギョルメズ長官は、宗派間の争いを避けるために賢人委員会の創設を計画していると明らかにした。
ギョルメズ長官は、以下のように発表した。
「ユーラシアの全ての宗教組織、それらの指導者、そして紛争地全体から、つまりはイラクから始まりシリア、レバノン、クウェート、 イエメン、サウジアラビアに至るまで、社会で敬意を呼ぶいかなる学者であれ、招待した。イスタンブルで会議を行う。これはイスラム知識人イニシアチブとなろう。平和、穏健さ、そして正見イニシアティヴと言いうるものを設けるつもりだ。来たる知識人の中で賢人委員会を形成しようと考えている。争いを遅らせ血や涙を止める交渉を始めさせるため、このようにイニシアチブを取ることを計画している。」
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:34730 )