イスラエルのガザ攻撃、浜辺で遊ぶ子供らも犠牲に
2014年07月17日付 Milliyet 紙


イスラエルの軍事作戦で、ガザでの死者が220人に達した。昨日起きた事件は、死者が出るのが日常となっているガザで、人々の血を凍りつかせた。 「安全だから」と言って浜辺で遊んでいた4人の子供が爆撃のために亡くなった。

イスラエルのガザへ向けた攻撃の9日目までに、その80%が一般市民である、226人のパレスチナ人が殺された。イスラエルの戦闘機はハマス幹部の家もある40近い標的を爆撃した。ハン・ユヌスにある家では65歳の女性と10歳の子供が亡くなった。
しかし、昨日起きた事件では、絶望的なほどに人が死ぬのに慣れたガザにさえも、衝撃を与えた。昼の時間帯に、ガザの南部のアルシャティ難民キャンプで暮らす子供たちは、爆撃から離れて遊べるように浜辺へ行くことに決めた。15人の子供が遊んでいるとき、爆発音がした。恐怖に取り憑かれた子供たちは爆発の影響で砂場に散った。浜辺を見たガザの人々は、子供たちに逃げるよう声をかけた時、もう一つ爆発音が響いた。子供たちは泣きながら逃げ続けたが、四度目の爆発が起きた。いとこ同士であることがわかっているアヘッド・アテフ・バクル(10)ゼケリヤ・アヘッド・バクル(10)、ムハンマド・ラメズ・バクル(9)とイスマーイール・ムハンマド・バクル(11)という名の子供たちが浜辺で亡くなった。他の子供たちは、血まみれになり近くのホテルへ逃げていたとき、ホテルの従業員とホテルに滞在していた記者が浜辺へ行き、助けに走った。子供たちの遺体は近くのエブ・ハスィラ・モスクへ運ばれ、バクル一家は喪に服した。子供たちの祖父は、モスクに集まった人々を押しのけ、4人の子供の遺体の前に跪いた。子供たちのおじたちはイスラエルに反発を示し、「イスラエルは技術が発達しているのに、どうして子供たちを見分けることができないのか」と声をあげた。イスラエルは、軍事作戦ではハマスを標的にしていると主張しているが、子供たちの遺体はそれとは反対のことを示している。犠牲となった子供の家族は遺体を、ハマスのライバルであるファタハの黄色の旗で包んだ。イスラエル軍は「事件を調査する」と説明した。浜辺をねらった爆弾は、イスラエルの艦隊から発射されたと考えられている。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:34738 )