■モロッコは外国産業プロジェクトの大きなシェアを期待
【ラバト:ムハンマド・シャルキー】
アラブ諸国の一部は海外直接投資の呼び込みにおいて、妥当な水準を維持した。海外直接投資金額は2012年に535億ドルに達した後、昨年は490億ドル以下に減少した。その金額は1兆6000億ドルと推定される今年の世界的な投資の流れの合計の4パーセント以下であることを意味する。
『国際連合貿易開発会議』(UNCTAD)の報告書によると、アラブ5カ国は当地域への海外投資の流れの中で最も大きなシェアを得ているとされている。その5カ国とはアラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、レバノン、モロッコである。またそれに対して、治安・政治的理由、経済的・法的な理由から他のアラブ諸国の投資先としての魅力は低下した。
モロッコは2013年、35億ドルのシェアを占め、マグリブ地域において1位、アフリカにおいて3位、そしてアラブ地域において5位となった。またそのシェアは工業、観光、サービス、農業、通信、運輸、再生可能エネルギーといった分野に集中した。
複数のアナリストは「モロッコにおいて海外投資のペースが上がり、2016年や2017年には投資金額が70億ドルに達する。その期間におそらく世界は経済危機を脱し、世界全体の投資は1兆8,500ドルにのぼるだろう。」と予想した。
モロッコの産業投資におけるシェアが地域最大となることが期待されているが、これはモロッコ政府が採択した産業振興計画や、国内総生産(GDP)における産業輸出の割合が現在の10パーセントに対し、23パーセントとなることを示す2020年の見通しにおいて、モロッコのシェアが、産業急成長実現を目指している事の成果である。
(後略)
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( 翻訳者:中村江見 )
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