ハッキャーリの2部族間係争、調停実り和解
2014年07月27日付 Radikal 紙
バイデミル元市長(右から2人目)、トゥールク共同代表(左から2人目)
バイデミル元市長(右から2人目)、トゥールク共同代表(左から2人目)

ハッキャーリで一人が死亡、6人が負傷し、2日間にわたり外出禁止令が出される原因となった2つの部族の間の争いは、平和裏に終結した。

9日前、ハッキャーリでピンヤニシ部族とエルトシ部族のメンバーの間でおきた喧嘩により、ピンヤニシ部族に属するムフタファ・エルさんが拳銃で撃たれた殺された。事件では、2人の重傷者を含め6人が負傷した。2つの部族の間の緊張が高まったのをうけ、ハッキャーリ県本部は、28時間の外出禁止令を宣言した。事件が大きくなるにつけ、和平のための取組もはじまった。これをうけ、2つの部族を和解させるために、6日前に民主地域党(DBP)や民主社会会議(DTK)の代表団、さらにオスマン・バイデミル元ディヤルバクル広域市市長がハッキャリにきて多数の折衝を行ったが、その努力は、結果に結び付いた。

■バイデミル元ディヤルバクル市長、「和平宣言」

市庁舎で昼頃に行われた記者会見で、昨晩行われた会見の結果、二つの部族が和解したことが発表された。オスマン・バイデミル元ディヤルバクル広域市市長は、数日来和解のために努力をしてきたとし、名誉ある結果がえられたこと、そして、和解に貢献したすべてのの人に感謝の意をのべた。バイデミル氏は次のように述べた。

「和平は、もっとも実現の難しい問題です。手間がかかりストレスのかかる努力を必要とします。しかし、手間がかかればかかるほど、それだけ善きことであり、名誉なことです。代表団として、ジョレメルグ(ハッキャーリのクルド語名)で部族と部族の間でおきた係争を、対話、協調、交渉により、今日この時点で和解にいたらせたことを、皆さんに吉報としてお知らせします。この和平に貢献したすべての人に感謝の意を表します。
 なによりまず、犠牲者をだした家族の皆さんに、心から感謝します。その忍耐と良識ゆえに、そしてジョレメルグの人々の将来に責任を持て下さってことゆえに、感謝します。今晩、一族の代表者ら、NGOの代表者らとともに、皆で一同に会して断食明けの食事で同席し、和平の儀を実現します。しかしながら、今回の突然の悲劇は、我々すべてにとって教訓とならなくてはなりません。今後は、いかなる問題も、暴力や撃ちあいで解決しようとしてはなりません。対話と協調、交渉により、解決しようではありませんか。」

そのあとで発言したDTKのアイセル・トゥールク共同代表は、自分たちがこの事件をとても悲しく思っているとし、「この町における良識、この町における寛容、この町における分かち合いの気持ちを、ほんとうに、この一週間の間に体験しました。すべての当事者が、非常に成熟した態度でこの問題に接してくれました。すべての人が、この事件を遺憾に思うといってくれました。私たちのこの和解に向けての努力に力を与えてくれました。時にはこのような問題も起こりえます。大事なことは、これを憎しみに変えることなく、解決することです。ハキャーリでこれに成功しました。それゆえ、代表団として、とても幸せです」と述べた。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:34867 )