林業治水省は、コンヤの内陸湖が国際的な三つの干ばつの基準の一つである「水文学的干ばつ」の状態に公式に入り、果樹園のみに水をまき、順番に灌漑を行い、作物は一種類のみを育て、少ない水ですむ植物を植えるなどの手立てを打つと明らかにした。
水不足と干ばつのリスクに関し多数の国会議員の様々な質問主意書に答えた林業治水省のヴェイセル・エルオール大臣は「トルコは水資源が豊富な国ではない。一 人当たり年間使用できる量を考慮すると水が少ない国であると言える。一人につき一年に使える水の量は1519立法メートルくらいだ」と述べた。
■739の池がつくられる
「湖の水―千日で千の池」プロジェクトで今年末までに739個の池をつくると明らかにしたエルオール大臣は、不安定な降雨の中で洪水により失ってしまった水を逃さぬ目的でダムや排水管を建設するということも明らかにした。
気象学的干ばつ:一定の周期の平常化(普段は最低で30年周期)の過程で例外的に出現するのものとして定義されている
農業的干ばつ:植物の根元で大きくなり成長するための十分な水分がないという状況を表す。成長サイクルにわたって、ある植物が水を必要とする危機な時期に十分に湿気を含んでいないときに、これが生じる。
水文学的干ばつ:水文学的干ばつは、長い間雨が降らないことが続いたことで地表と地下の水が減り足りなくなったということを表す。貯蓄池で水の量が減ったとい うことは水文学的干ばつの前兆として認められる。我が国全土で降雨が通常以下であるため、全地域にあるダムでは過去に比べ一層少ない水が貯められている。しかしながら、コンヤ内陸湖以外は未だ水文学的干ばつの範囲に入りうる地域はない。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:足利阿紀 )
( 記事ID:34902 )