ハーメネイー最高指導者「全世界はパレスチナの武装化を支援すべき」(下)
2014年08月02日付 Jam-e Jam 紙

シオニストどもの大胆不敵ぶりは、イスラーム世界の分裂の結果

 また、イスラーム革命最高指導者は火曜日(フィトル祭)、国の指導者や国民各層、ならびにイランに赴任しているイスラーム諸国の大使・臨時代理大使ら数百名と面会し、抑圧状態に置かれているパレスチナの民を支援するよう、全イスラーム教徒に呼びかけた。同師はその上で、

イスラーム世界は違いを脇に置いて、ガザの人々が必要としているものの提供に全力を尽くすべきである。シオニストどもの恥知らずな犯罪行為に対抗するとともに、彼らの支援者たち、特にアメリカとイギリスに対して、嫌悪の念を示すべきだ。

 と強調した。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、同師は全ムスリム国民に向けてフィトル祭を祝った上で、この祭日は統一した共同体を祝う日であるとし、次のように付け加えた。「残念なことに、イスラームの教えとは反対に、今日政治的・権力追求的な動機によって、イスラーム共同体は分断されている」。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はイスラーム諸国の責任者たちに、こうした動機を乗り越え、統一的で強力な共同体の立ち上げに努力するよう呼びかけた上で、次のように強調した。

もし権力追求主義や従属、堕落がイスラーム世界を分断するようなことがなければ、抑圧的な国がイスラーム諸国に侵略したり、彼らをゆすったりするような挙に出るようなことは、決してないだろう。

 イスラーム革命最高指導者は、ガザで大量殺戮を行っているシオニストどもの大胆不敵さは、イスラーム世界が分裂していることの結果だとした上で、次のように指摘した。

西洋で行われている目に見えない検閲によって、西洋諸国民はガザで起きている事件の真相を知ることができずにいる。しかしそれでも、この犯罪行為は極めて凄惨かつ心痛なものであるため、一部の西洋メディアでもその様子が伝えられ、非ムスリム諸国民の心を揺り動かし、彼らを街頭デモに誘っているのである。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は逃げ場のないガザ人民が独りで取り残されていると指摘した上で、「われわれがイスラーム諸国にはっきりと伝えたいのは、抑圧されし民の支援に立ち上がれ、イスラーム世界は不正義と暴虐に対して、沈黙などしないということを示せ、ということである」と続けた。

 同師はさらに、「この目標を実現させるためには、全イスラーム諸国は政治的・非政治的見解の違いを脇に置いて、シオニストという血にまみれたオオカミのかぎ爪の中で苦しみもがいている、抑圧されし人々の救援に急行しなければならないのだ」と付け加えた。

 同師はこのことについて、イスラーム世界が取り組むべき二つの基本的責務として、第一にガザの人々の命を守るための設備・環境を整えること、第二に殺人鬼シオニスト体制とその支援者たちに対して、強力で適切な反応を示すこと、を示した。

〔‥‥〕

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は米英をはじめとする抑圧者たちがシオニストたちによる惨劇を明確に支持し、国連をはじめとする国際機関も陰に陽にこれを認めていることは、彼らが血に飢えた〔シオニスト〕体制による犯罪行為の片棒を担いでいるのと同じことだ、と指摘した。

 同師はその上で、「ムスリム諸国民、およびイスラーム諸国には、テルアビブを支配する犯罪者たちの共犯者たちや支援者たちに対して嫌悪の念を表明し、可能ならば、彼らに対して経済的・政治的な対応を取る義務があるのである」と付け加えた。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:大麻高校出身者の会 )
( 記事ID:34995 )