金曜礼拝導師「シオニスト体制は復讐を覚悟しておくべき」
2014年08月01日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメ・ジャム・オンライン】テヘラン金曜礼拝導師はガザで起きている心痛む出来事について言及し、
ガザに関する情報が少しずつ、世界の人々の耳に入るようになっている。そして彼らは少しずつ目覚め、この汚らわしき個体(シオニスト体制)のことを知って、それに対する嫌悪の念を表明するようになっている。人類の良心には我慢の限度があるということを、シオニスト体制は知るべきだ。それゆえ彼らが覚悟しておくべきは、我慢の限界に達して、人類の良心が彼らに向かってくる日がいつか来る、ということだ。
と述べた。
イラン国営放送報道センターが伝えたところによると、ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのモヴァッヘディー=ケルマーニー師はテヘランで行われた金曜礼拝での説教で、さらに次のように付け加えた。
今回の犯罪行為で伝えられていることは、全体の中のほんの一部にすぎない。なぜならシオニスト体制は、各メディアが事実を完全に記録し、〔世界に〕配信するのを許さないからだ。しかしもし、すべての自由なジャーナリストが現場を間近から観察し、それを世界に伝える日が来れば、必ずや、血に飢えたシオニスト体制に対する憎しみと嫌悪の叫びが、世界中で鳴り響くことになろう。
〔‥‥〕
モヴァッヘディー=ケルマーニー師はさらに、「この残虐なる体制が1982年9月に48時間にわたって、〔レバノンにある〕サブラーならびにシャティーラーという二つのキャンプで犯した犯罪では、3297人のパレスチナ人が殉教した。1800人の遺体は路上に捨て置かれ、1097人はガザ病院で、また400人以上はアッカール病院で、病院ベッドの上で銃弾を撃ち込まれ、殉教したのである」と語った。
同師は、犯罪的なシオニスト体制の国家としての基礎とその戦略は人殺しと暴力にあるとした上で、「もし世界がこの犯罪行為を理解すれば、強烈な叫びによって、同体制の消滅を神に乞うだろう」と述べた。
同師はさらに、
この汚らわしき者たちに人間的な行為など期待できない。なぜなら、彼らの本質は以上の通りだからだ。彼らがガザで犯している野蛮な犯罪行為は、彼らの魂であり、戦略なのである。しかしイスラーム世界ならびにイスラームの主唱者たちが、どうして沈黙を良しとし、それと同時にイスラームを主張できるのか、驚きを禁じ得ない。彼らは生きてはいない。彼らは死んでいるのだ。
と指摘した。
同師はその上で、
国際機関やイスラーム世界の機関が正気を取り戻し、関係断絶や経済封鎖、イスラエル製品のボイコットなどのテコを利用して、このガン腫瘍を屈服させ、イスラエルの支援者たち、特にアメリカに対して、犯罪者に相応しい対応を取るべき時が、来ているのではなかろうか。なぜなら、アメリカは最近になって、同国が占領地に有している武器庫を利用する許可を、イスラエルに与えたからである。このような犯罪行為を犯しているイスラエルとその支援者たち、特にアメリカに大いなる呪いあれ。
と付け加えた。
同師は、イスラーム諸国の責務とはパレスチナ人の武装化であるとした上で、「いつまでこのような惨状を座視し、沈黙しなければならないのか。この略奪体制が望めばいつでも、〔パレスチナを〕攻撃し、犯罪行為を犯すことのできるような状況を、いつまで〔野放しにするのか〕。エジプトは〔検問所の〕扉を閉じていることについて、恥を知るべきだ。ガザの人々を助けなければならない。パレスチナ人は武装化しなければならない」と訴えた。
同師はその上で、「革命が成就したその日から、パレスチナとその救済について議論してきたことは、イランの誇りである」と付け加えた。
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本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:35001 )