バスィージ機構長官「アラブ諸国は臆病なイスラエル軍を恐れている」
2014年08月02日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム・オンライン】「抑圧者の動員」(バスィージ)機構長官は、「パレスチナからやってくる数発の単発ミサイルで麻痺してしまうような軍隊など、エジプト軍の前では間違いなく、極めて短期間のうちに殲滅してしまうだろう。ところがアラブ諸国は心理戦が原因で、臆病なイスラエル軍のことを恐れているのである」と述べた。

 バスィージ機構長官のモハンマド・レザー・ナグディー司令官は本日(土曜日)、「アーザル月5日」ホールで開かれた「光の道を行く者たち〔※〕」を実施している責任者たちとの会合で、「ガザで流された子供たちや殉教者たちの清き血が、世界を目覚めさせている。この血は、抑圧諸国の恥を記した、消すことのできない証拠なのであり、それは欧米の人権というものの真の姿を示してくれているのだ」と語った。

※訳注:「光の道を行く者たち」とは、若者(特に中高生)をイラン・イラク戦争の激戦地に連れて行く、一種の修学旅行のこと。

 同氏はまた、「人々は2世紀にわたる西洋による隷属状態を経て、ついに目覚めた。彼らは自身の解放に向けて考えなければならない」と指摘した上で、次のように続けた。

虐げられしガザの殉教者たちの清き血を活用して、地上から抑圧諸国を消滅させるための素地を整えねばならない。神の思し召しがあれば、近い将来「光の道を行く者たち」の一行が、虐げられし殉教者たちが命を落としたガザやエルサレムの前線や殉教地を訪問するために、派遣される日が来るだろう。

 同氏はさらに、「光の道を行く者たち」と現在のガザの状況の関連について強調した上で、

今日、卑しき敵は人類社会を家畜のように飼い慣らそうと企てている。人類から尊厳を奪い、劣等感を植え付けようとしている。誇りや知識を奪い、その代わりに卑しさや無知を与えようとしている。魂の健康や清らかさ、清浄さを人間から奪い、姦通と堕落で溺れさせようとしている。これこそ、世界を支配するシオニスト的リベラル体制の使命なのであり、そのためにあらゆる手段が用いられているのだ。

 と述べた。

〔‥‥〕

 同氏はまた、「光の道を行く者たち」は教育上の施策としてはもっとも効果的なものの一つだとした上で、

「光の道を行く者たち」では〔人間の〕尊厳や徳の極致、精神性や人間性の完璧なモデルとして、貴重な殉教者たちの姿が〔若者らに〕示される。〔イラン・イラク戦争の激戦地を訪問・滞在する〕キャンプの期間は短いけれども、これまでの経験・事例によれば、若者や青少年を大きく変える力がある。それゆえ、そのよりよい実施のために、全力を尽くすことが必要である。

 と指摘した。

 同氏はまた、こうした教育方法に対抗するために、抑圧諸国が用いている妨害工作や軍事工作について指摘し、

何千もの衛星放送局やウェブサイトが、世界に堕落をばらまこうと活動している。こうした堕落は、西洋社会全体に見られるものだ。もし西洋社会が正しく育成されていたのなら、為政者たちが彼らに対してこのような抑圧的行為をなすことを、同社会が許すようなことはなかっただろう。だからこそ、西洋の為政者たちは自分たちの社会を、堕落で溺れた状態に保とうとしているのである。

 と語った。

 同氏はさらに、イラン国民を堕落へと誘うべく、162ものペルシア語衛星放送局が活動していると指摘した上で、

文化戦争の前線は今や、聖なる防衛〔=イラン・イラク戦争〕の時の戦線よりも拡大している。敵の侵略は家庭の奥の方まで浸透している。「光の道を行く者たち」の神聖なる運動は、我が国の各家庭に対する敵の文化的戦争に対抗するものなのである。

 と述べた。

〔‥‥〕

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( 翻訳者:白糸台国際問題研究所 )
( 記事ID:35003 )