ヨルダン:ヨルダン経済はイラク・シリア危機に影響されず
2014年08月08日付 al-Hayat 紙


■ヨルダン:ヨルダン経済はイラク・シリア危機に影響されず

【アンマン:アナトリア通信】

ヨルダン国会の経済投資委員会のハイル・アブー・サアイーリーク委員長は、ヨルダン経済はアラブ地域で起きている危機、特にヨルダンの隣国であるイラクとシリア両国での現在起こっている事態からの悪影響に対処できていると述べた。

アブー・サアイーリーク委員長は、ヨルダン経済は長年に渡って経験してきた危機管理のおかげで、地域情勢や国際情勢に適応する能力を持つようになったと述べた。そしてヨルダン経済は、経済的分野を中心としたさまざまな分野での影響にもかかわらず、シリアとイラクで進行中の危機に対しても、より堅固で一貫したものとなると予測している。

イラクとシリアの危機は、ヨーロッパを中心とした多くの市場向けのヨルダンの輸出後退をもたらした。輸出品はシリア領内を経由してそれらの国へと輸出されていたが、シリアでの軍事対立によりそのルートは使用できなくなってしまった。同様にイラク危機は、地域内で最も重要な従来の市場の1つへの輸出を停止させ、ヨルダン経済にさらなる負担を生み出した。つまり、商品はもはや最小限しかイラク市場に入れることができなくなったのである。しかしながら、ヨルダンの国内総生産(GDP)は今年の第一四半期に、昨年同期の2.6%に対し、3.2%の成長を記録した。

ヨルダン下院の経済投資委員会長は、ヨルダンは、約160万人と推定され最新の公式推定では国内居住者の10%を占めるシリア難民に起因する負担にもかかわらず、その成長を達成することができた、と述べた。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:35019 )