■湾岸諸国の輸出の17%は日本へ
【ホバル:本紙】
湾岸協力会議商工会議所連盟(FGCCC)は、湾岸協力会議(GCC)諸国やアラブ、中東、アジア、アフリカ諸国が日本から輸入するさまざまな製品に関して、再輸出貿易と輸送の活性化に向けた湾岸協力会議(GCC)諸国の役割の重要性を確認した。
FGCCCのアブドゥッラヒーム・ナキー事務局長は昨日の声明において、日本企業は日本とGCC諸国間の突出した経済関係の性質を活用できると明らかにした。というのも、国連貿易開発会議(UNCTAD)が今年発表した報告書によると、湾岸諸国の輸出の17%は日本に向けられたもので、これは湾岸諸国のGDPの約10%に相当するからである。
同事務局長は、日本製品の促進と販売を目的として、GCC諸国に日本のショッピングセンターを建設する可能性を指摘した。また、世界のハラール貿易の消費に関し、アジア諸国は約63.3%、アフリカ諸国は23.8%、欧州諸国は10.2%、米国は約2.5%を占めているとも指摘した。
同事務局長が述べたところによると、欧州や米国が新興の成長市場と考えられる一方、この数字はイスラーム諸国がいまだにハラール製品の一番の消費者であることを示している。そのため、イスラーム諸国によるハラール製品生産への関心が高まり、それらが欧州と米国の市場に進出すれば、ハラール貿易が今後数年間でより大規模なものとなることが予想される。
同事務局長は、FGCCCが来月9月(※訳注:原文まま。実際は8月)4日と5日に日本の首都東京で開かれるジャパン・ハラールサミットに参加する予定だと述べた。このサミットは、日本の人々にハラール・ビジネスを紹介し、著名な国際機関からのグループ参加者とともにハラール貿易発展の方法を検討する目的で、一般社団法人HDFJが主催するものである。
GCC諸国と日本との間の貿易額は2011年に1,620億ドルであったのに対し、2012年は12.3%上昇、1,820億ドルに上った。この上昇は電気製品や自動車、建設機械の輸出増加による。
また湾岸諸国から日本への輸出は2011年の1,430億ドルに対して2012年は10.2%上昇、1,570億ドルに上った。一方で、湾岸諸国の日本からの輸入は190億ドルに対して27.1%増の250億ドルとなった。GCC諸国の貿易黒字は1,320億ドルに達し、サウジアラビアが総貿易額の34.6%を占めて1位となり、29.1%のアラブ首長国連邦(UAE)、20.5%のカタールがそれに続く。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:田村颯 )
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