ウシュクダルで地すべり事故、ゲジェコンドゥ家屋崩落
2014年08月16日付 Radikal 紙
ウシュクダルで現在建設中の市役所とコンベンションセンターの擁壁が崩壊した。この結果地滑りが起こり、2棟のゲジェコンドゥ(一夜造りの不法家屋)が倒壊した。これを受けて、擁壁の周りにあった建物も、警察官らによって無人にされた。
ウシュクダルのチャヴシュデレ通りで建設中のウシュクダル市コンベンションセンター、市立駐車場、市役所、そして屋内スポーツセンターだが、この擁壁が午前5時ごろ崩壊した。原因は未だ不明である。崩壊により引き起こった地滑りで、ゼンジレル通りにあり、以前住民が退去させられていた2棟のゲジェコンドゥが倒壊した。
騒音を聞いた街区民の通報により、事件現場には多くの警察官や救急隊員、消防隊員らが派遣された。現場に駆けつけた警察官は、倒壊が発生した地帯をバリケードテープで閉鎖し、倒壊現場付近の建物から人々を避難させた。数多くの市民が倒壊の後、通りに出てきた。
■介入できない
事件現場に駆けつけたAFADと消防隊員らも、倒壊と地滑りが続いているため、事故現場で待機している。介入は出来ない状態だ。市民の声によると、中には人がおり、助けを求めているという。
■ウシュクダル市:「突然のことだった」
ウシュクダル市広報事務所からの文書発表で、市のチャヴシュデレ通りの事業所建設現場の擁壁が突然動き、その結果午前4:30ごろ部分的な地滑りが発生したと述べられた。
「前もって対策を練っていたため、死傷者や物品の損失はありませんでした。市民の皆さんが不安に感じるような状況はないことをお知らせ申し上げます」という記述が見られた。
■市長、事故現場で調査
ウシュクダル市のヒルミ・チュルクメン市長は、擁壁が破壊したチャヴシュデレ通りで会見を行った。
■緊急時の対策はしていた
チュルクメン市長は、「我々がチャヴシュデレと呼ぶこの地域で新しい事業所の建設を続けています。最近、擁壁が動いていることを確認したため、我々はこのことに関して、緊急の対策をとっていたのです。朝方4:30ごろ、擁壁で大きな動きがありました。一部が崩壊し、その後、地滑りが起きました。神のご加護があったのでしょう、死傷者や、物品の損傷はありません」と述べた。
■「誰も被害を受けないようにする」
建設現場の後方にあったゲジェコンドゥが被害を受けたと述べたチュルクメン市長は、「住民は避難させていたし、すぐに然るべき対策も取っていました。建設中のメインビルにはまったく被害はありません。建設を続けます。必要な対策は敷いています。現場に隣接する幾つかのビルを空にしました。誰かが被害を受けるようなことはしません。短期的に、あるいは長期的にみて近隣住民が被害を受けるようなことがあれば、その補償はします。そもそも私たちは、事故が起こる前から現場にいました。つまり事故の夜はここにいたのです。市の議員や職員、他の警察関係者の消防隊員が応援に駆けつけました。もちろん多少の困難はありましたが、有難いことに何の問題もありません。怪我人や被害を受けた住民もいません。この素晴らしい転換のプロジェクト、チャヴシュデレの施設の工事を速やかに終わらせ、市民へのサービス提供を始めたい」と述べた。
■「突然倒壊するとは思いもよらなかった」
チュルクメン市長は「ここ何日か、わずかに動きがあった」として、次のように述べた。
「必要な対策は練りました。後ろにあったゲジェコンドゥで暮らしていた市民たちは避難させました。その意味では準備が出来ていたわけですが、突然倒壊するとは、正直思いもよりませんでした。大きな原因も見当たりません。
突然の動きです。最近の天候不安でウシュクダルでは酷い雨が降りました。この雨水が地滑りに影響しているのだろうと思います。そうでなければ、技術面では、この建設計画による問題はありません。市民からこういった不満の声もありませんでした。私たちは確信しています。そもそも、建設現場にとても近い建物もありません。いくつかのゲジェコンドゥがありましたが、そこの住民は退去させました。他の建物も前もって空けさせています」と述べた。
■市民の反応
事故に関し、一部の住民はチュルクメン氏に反発を示した。
市民の1人、オズギュル・ジハン・アックルトゥさんはこう話す。
「あの時、突然音がして家が倒れました。ゲジェコンドゥでした。私たちは1週間前にそこに行って、市の関係者に申入れをしました。彼らは朝まで土地を掘り返しているのです。私たちは彼に命の保証がないと訴えましたが、ヒルミ市長は私たちを追いやりました。誰も私たちに警告しなかったし、避難もさせませんでした。そして3棟のゲジェコンドゥが倒壊しました。1つには消防隊すら来なかった。果たしてここの人たちは、人間として見られているのでしょうか?」と話した。
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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:35085 )