テヘランの空港で死の航空機:「イラン140」、乗客乗員48名を乗せて墜落(下)
2014年08月11日付 Mardomsalari 紙


「イラン140」のフライトは許可されるべきではなかった

 昨日の国会の公開会議もまた、この事故の影響の下で行われた。〔‥‥〕メフルダード・ラーフーティー議員は「イラン140」機の墜落に遺憾の意を表し、この事故で同胞らが亡くなったことに、お悔やみのことばを述べた。同氏はその上で、「同機の初号機がテストフライトの際、エスファハーンで墜落している。また、同機の製造段階を二度視察した〔国会の〕開発委員会の委員らも、この件について懸念を表明していた」と指摘した。

 同氏はさらに、「今日、このような痛ましい事故を目の当たりにすることになった同機に対して、そもそも飛行の許可が与えられるべきではなかった」と付け加えた。

 国会の開発委員会の委員を務める同議員はさらに、「こうした事故は予想されていただけに、航空庁に対しては遺憾の意を覚える」と指摘した。

〔‥‥〕

ロウハーニー大統領、「イラン140」機の飛行停止を指示

 ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのハサン・ロウハーニー博士は、今回の痛ましい事故に対して深い悲しみの意を表し、親愛なる同胞らを亡くしたことについて、遺族ならびに偉大なるイラン国民に向けて、お悔やみのことばを送った。大統領はまた、事故で負傷した人々の一刻も早い快復を、神に祈願した。

〔‥‥〕

 ロウハーニー博士はまた、道路都市整備相に対し、事故発生の経緯ならびにその原因について、詳細な報告を提出するよう要請、徹底的な調査が行われるまで、同機の飛行継続を禁止するよう求めた。大統領はさらに、いかなるフライトでも、技術的基準の完璧な遵守が強調・注意喚起されねばならないと呼びかけた。

「イラン140」、過去5年間で2度の墜落事故

 昨日テヘランで墜落事故を起こした航空機は「イラン140」と呼ばれる機種で、「ヘサー社」によって国内製造・整備されたものであった。

 イラン学生通信の報道によると、ロシア製〔※「ウクライナ製」の誤り〕のアントノフ140をモデルに作られたこの航空機は、これまでにも一度、2009年に乗員5人全員が死亡する事故を起こしたことがある。短距離旅客輸送を目的として作られたこの小型航空機は、35人から100人を輸送することが可能で、昨朝の事故では48名の乗客を乗せていた。

 同機は、〔‥‥〕1387年〔西暦2008年〕からイランでの製造が正式に開始され、さらに新型機の生産・利用が予定されている。

 また、墜落事故を起こした旅客機を運航していた会社〔※セパーハーン航空〕は「イラン航空機製造産業」(ヘサー)の関連会社で、イランの航空会社としては最古参の一つである。航空機の整備・技術サービスの分野での活動が主な同社は、主に短距離路線のフライトを国内各地で運営している。

 ヘリコプターや軍用機、訓練機、無人航空機、旅客機の設計や製造、組み立てがヘサー社の主な事業の一つとなっており、それとともに国内で就航している航空機の整備・技術・設備上のサービスも〔同社の事業に〕含まれている。

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( 翻訳者:NKSHMSHNB )
( 記事ID:35108 )