ハーメネイー最高指導者「アメリカと交渉しても敵意と制裁は増大しただけだった」(1)
2014年08月14日付 Jam-e Jam 紙


 イスラーム革命最高指導者のアーヤトッラー・ハーメネイー閣下は昨朝、外務大臣や各国に駐在するイラン大使、ならびに海外にあるイラン代表部の責任者らと面会し、イランの外交機関は〔イランの国家的な〕目標、国益、そしてイラン人の国民資本を守るために最前線で戦う守護者であるとした上で、新世界秩序への過渡期にある現在の重大局面において、イラン外交がもつべき特徴とスマートで積極的な外交の必要性について説明を行った。同師はさらに、アメリカとの交流・対話は無益であることについて、重要な論点を提示した。

 最高指導者事務所の広報サイトが伝えたところによると、ハーメネイー師は外交という仕事の重要性について指摘する中で、次のように付け加えた。

スマートで積極的な外交は、政治的、経済的、人間的、社会的に重要な成果をもたらす。それは戦争をはじめ、コストの高い、危険性に満ちたその他の行動によっては、手に入れることのできないものである。このことは、一国の運営全体において外交機関が占めている重要性を示すものだ。

〔‥‥〕

 革命最高指導者は外務省について、イラン外交の常備軍と呼び、「外交政策では、その他の機関も影響力がある。しかし外務省は〔外交政策に〕責任をもった一機関、常備軍として、自身の主要な任務を果たしているのである」と付け加えた。

〔‥‥〕

 同師は「外交官に求められる資質」として、「外交的な知恵と熟達」、「必要なときの柔軟性」、「必要な場合には〔周りの雰囲気から〕影響を受けない性格」、「目的に対して誠心誠意忠実であること」などを指摘した。

 革命最高指導者は外交上の知恵について、「これがあれば、交渉ややり取りの中で相手側の目標や動きを前もって予測し、それに合わせて、自らの動きを計画し、実行することができるようになる」と付け加えた。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は、「外交的な熟達」とは柔軟性と力強さを、時と場所に応じて活用する能力のことだとし、「『英雄的柔軟性』こそ、外交的熟達のもう一つの意味なのである。これについては、〔第二代〕イマーム・ハサン・モジタバー〔の事績〕が歴史上最高のモデルとみなされよう」と述べた。

 同師はさらに、次のように付け加えた。

英雄的柔軟性は、一部の解釈とは反対に、明確な意味をもっている。その一例が、レスリングの試合に現れている。相手を打ち負かすことを目的としているこうした試合では、たとえ力があっても、必要とされる柔軟性を適宜活用しなければ、敗北するは必定である。しかしもし時宜にあった形で柔軟性と力強さを活用すれば、相手を打ち負かすことができるだろう。


〔‥‥〕

つづく


Tweet
シェア


つづきはこちら
関連記事(ロウハーニー大統領、「交渉恐怖症」を批判)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ペルシア語記事翻訳班 )
( 記事ID:35128 )