ハーメネイー最高指導者「アメリカと交渉しても敵意と制裁は増大しただけだった」(2)
2014年08月14日付 Jam-e Jam 紙

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は外交が行われる現場を戦場に喩えて、次のように述べた。「実のところ、外交の場とは戦いの場である。もし目的に対する確固たる信念もなく外交を行えば、あるいはその場で、あるいは最終的に、敗北を喫することになるだろう」。

 革命最高指導者は外交における成功のもう一つの必要条件として、「休みなく活発に動くこと」を挙げ、「活発なダイナミズムは外交と切っても切り離せない必要条件であり、このことにしっかりと注意を払う必要がある」と付け加えた。

 同師は演説の続きで、現代は新世界秩序への過渡期にあるとし、「伝統的なプレーヤーとともに、アジアやアフリカ、ラテンアメリカにいる新たなプレーヤーが〔国際政治というゲームに〕参入している。彼らは来るべき新秩序で、自らの地位を固めようと努力している」と指摘した。

 革命最高指導者はその上で、「この時代、力強く効率的な外交がその重要性を増している。それゆえ、外務省の仕事はこれまで以上に重要となっているのだ」と強調、次のように付け加えた。

もし現局面で、外交機関が〔外交の領域で〕積極的かつ理知的、そして力強く、自らのプレゼンスを示すことができれば、イスラーム共和国の地位は今後数十年間、新世界秩序の中で、確固たるものとなろう。もしそれができなければ、われわれは必要とされる位置を手に入れることはできなくなるだろう。

〔‥‥〕

 外交関係者を前にした革命最高指導者の演説は、外交政策の責任者がつねに頭に入れておくべき、〔イラン・イスラーム共和国の〕マクロな目標・ポリシーについて集中的に議論する形で続けられた。

 同師はこのことについて、「イスラーム共和国の論理」すなわち宗教的人民主権を〔新世界秩序を支配する根本原理として〕「玉座に就かせること」こそ〔イランの〕マクロな目標であるとし、「この問題では、受け身にならずに取り組むべきである。なぜなら、この目標は、特にイスラーム地域では、100パーセント実現可能だからだ」と強調した。

 革命最高指導者は、世界の中でイラン外交の特徴を際立たせることが、外交関係者が追求すべきもう一つの重要な目標であるとし、つぎのように付け加えた。

〔‥‥〕革命後、覇権主義諸国を恐れなくなったことが、イスラーム共和国の外交政策の際立った特徴となっている。この特徴は諸国民の心の中に〔イランへの〕憧憬をもたらしたし、世界の政治関係者たちもまた、彼らが何を言い、何を隠しているかにかかわらず、〔イランへの〕敬意と称賛の気持ちを持つようになっているのだ。

〔‥‥〕

 革命最高指導者はさらに、「覇権体制への強い異議申し立て」こそイスラーム共和国の外交政策の明確な特徴の一つだとした上で、「我が国の責任者たちは、勇気をもって、遠慮会釈することなく、世界中あらゆる場所で、覇権主義者たち、特にアメリカに対して、力強く異議を申し立ててきたし、今でもそうしている」と付け加えた。

〔‥‥〕

つづく


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( 翻訳者:大ちゃん麻ちゃん全国普及会 )
( 記事ID:35129 )