イギリスに本拠を置くロイター通信社は、イラクで聖戦主義者のイスラム国組織との闘いに加わるPKK(クルディスタン労働者党)が新たな役割を見出したと報じた。
ロイター通信社のマフムール発の前回のニュース・分析は、「ワシントンは、イラクのイスラム国の戦闘員との戦いで予想外の同盟者を得た。通常はテロリストとみなされる戦闘集団である」と始まる。「違法なPKKは30年間もの間トルコに対して反抗していたため非難されていた」、現在はイラクの聖戦主義者の戦闘員を敗北させるための役割を担っていると述べている。
報道ではさらに、イスラム国に対して同盟するPKKとクルディスタン民主党(KDP)の間に、再び歴史的な摩擦が表面化すると述べている。KDP関係者はロイターに対して、アメリカ合衆国とEUのテロ組織リストにPKKが入っていることが、クルド人に対する武器提供を鈍化させるとし、「彼らは必要ない」と述べている。
■「トルコでの抵抗を煽らせない」
あるトルコ関係者はロイターに対して、「PKKのイラクでの役割が、トルコでの抵抗を煽るという恐れはない」と述べる。アンカラ駐在のヨーロッパの外交官はロイターに対し、PKKのイラクでの活動を、テロ組織認定から外すようEUを説得することを可能とする外交的手段として見ていると語っている。しかしながら、EUはトルコとの合意がなければPKKをテロ組織認定から外すことは不可能だろうと述べている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:35154 )