国会、科学技術相を罷免
2014年08月21日付 Jam-e Jam 紙


 国会議員らは昨日、5時間にわたって問責会議を開き、その結果、セイエド・レザー・ファラジーダーナー科学技術相への信任を取り下げた。直後にモハンマド・アリー・ナジャフィー氏が大統領によって同相代行に任命された。ファラジーダーナー罷免につながった議員らの要求に対して、〔ロウハーニー政権は〕どれだけ実行力を伴う形で答えていくのか、今後を見守らねばならない。

 科学技術相に対する問責案は主に、・奨学金問題、・学長のパフォーマンスを評価するために派遣された政治的グループに対する批判、・一部の人事、そして・大学内でうごめく一部の活動家らによる反革命的・反体制的な政治的動きへの科学技術相の対応に対する批判、の4点からなっていた。

 問責を求めていた議員らが過去数週間・数ヵ月間にわたって提起してきた批判は、どれもこれらの問題をめぐるもので、議員らは科学技術省内で行われていた一部の政治的行為に対して批判を高めていた。この間、議員らとファラジーダーナー氏の間で幾度となく会議がもたれたものの、議員らの願いが叶えられることはなく、自らの要求実現のために、科学技術相の問責以外に方法がなくなるといった事態に陥っていた。ファラジーダーナー氏への不信任票決は、実のところ、同氏の科学技術相在任期間中に行われていた政策に対する、国会のレッドカードだったのである。

 さて、科学技術相の問責をめぐる一悶着が終わった今、テヘラン選出のゴラームアリー・ハッダードアーデル議員がファールス通信に述べたように、国会は政府との誠意ある対話・協力をこれからも継続することになるだろう。もちろん、議員らの懸念・関心事に対して、政府は〔これまで以上に〕注意を向けることが必要だ。

 国会文化委員会のセイエド・モルタザー・ホセイニー書記は、科学技術相の罷免は他の閣僚ならびに次に指名される科学技術相に対して、重要なメッセージを伝えるものであるとした上で、「科学技術相に対する今回の問責・罷免によってはっきりしたのは、原理派が支配する国会は、自らの原理原則について誰とも取り引きはしない、ということである」と述べた。

 同氏はファールス通信とのインタビューの中で、「次の大臣が知っておかねばならないのは、もし国会から信任を得たければ、反乱分子〔※2009年大統領選後の抗議運動に関わった人物のこと〕に大学への道を与えてはならず〔=問題のある学生の復学を認めてはならず〕、革命に敵対的な分子を大学のポストで使ってはならない〔=追放された大学教員の復職を認めてはならない〕ということである」と指摘した。

 アラーク選出のモハンマド・ハサン・アーセファリー議員もタスニーム通信とのインタビューの中で、「教育的な雰囲気のもとで科学の発展がこれからも継続していくよう、現在、大学内は平穏な雰囲気でなければならない」と指摘した上で、「今日の政治的なゲーム、大学の雰囲気を政治化しようとする動きは、国の科学の発展にとって好ましいとは言えない。科学技術相代行、および国会に指名され、同省の舵取り役を担う予定の次期大臣候補は、このことにしっかりと注意を払うべきだ」と述べた。

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( 翻訳者:グノーティセアウトン )
( 記事ID:35156 )