住所に基づく割振りシステムにおける不具合は、何千人もの学生が犠牲になるだろう。初等教育から中等教育への移行システム(TEOG)において、学校を選択した学生たちは、AグループとBグループを含む二つのリストを用意した。
Aグループにある学校に割り振られない学生は、Bグループにある学校の種類と郡の希望の場所を考慮して、住民登録している住所に最も近い定員に満たない学校に 割り振られるはずだった。しかし、発表された割振りの結果によると、ある学生は、住民登録地に全く近くない学校に割り振られていた。ヨーロッパ側に住んでいる学生が、アジア側の学校に自動的に割り振られたといった具合だ。
A.Dという名前の学生は、バイラムパシャに住んでいるにもかかわらず、システムは、この学生をアジア側のマルテペにある高校に割り振った。また、ヨー ロッパ側のガズィオスマンパシャに住民登録している中学生は、[マルマラ海の]ヘイベリアダの高校に、バージュラルに住んでいるT.Aという名前の学生は、64km離れた トゥズラに割り振られた。
学生と保護者は、この状況を是正するために、8月25日から28日の変更期間に再び学校を選ぶこととなる。保護者たちは、TEOGによる割振りが自分たちと学生たちの気分を崩したと述べた。ガズィオスマンパシャに住んでいる他の学生はというと、Bグループのリストでファティフ、エユップ、シシュリと書いた。しかし、割り振られた学校は、ヘイベリアダにあるヒュセイン・ラフミ・ギュルプナル総合アナトリア高校だった。このような学生たちは、住所から遠く離れた場所への割り振りの結果に対してどうすればいいのかわからない。
バイラムパシャに住むA.Dという名の学生は、Aグループの希望でバイラムパシャ、エ ユップ、ファティフにある10の学校名を書いた。Bグループの希望はというと、アナトリア高校、科学高校と職業高校という種類を選び、場所としてはガズィスマンパシャ、エユップ、ファティフを選んだ。しかし、割振りの結果を見た学生と家族は驚いた。なぜなら、家の近くにある希望した場所ではなく、[アジア側の]マルテペにあるメディハ・エンギゼル職業高校に自動的に登録された。結果に非常に驚いた学生と保護者は、もっと近くにある学校の変更するため変更申請を待っている。
■64km先にある学校に割り振られた
さらに、T.Aという名の学生も、住所に基づく割振りシステムの犠牲になったひとりである。バージュラルに住んでいるT.Aは、Aグループの希望でバフチェリエブレル、 エセンレル、ギュンギョレンのような住民登録地に近い場所を希望した。点数のとても低い学校さえも希望した学生は、Bグループにおいてバフチェリエブレ ル、バシャクシェヒル、エセンレルと書いた。しかし、システムによって学生は、トゥズラにあるカシュフ・カルカヤン・総合アナトリア高校に割り振られた。 犠牲になった家族は、抗議文書を書いて同時に首相府コミュニケーションセンター(BIMER)に抗議した。変更申請を待っていると述べた父親は、「その際も、私たちが希望する学校に定員の空きはあるのかはわからない。あるいは、子供より点数の高い生徒が割り振られているならば、学校を一つずつ回って、登録できる学校を探すつもりだ」と述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:35171 )