イスラエル:「ダーイシュ」を警戒しつつも恐れることなく監視
2014年09月04日付 al-Hayat 紙
■イスラエル、「イスラーム国」の拡大を「警戒しつつも恐れることなく」監視
【ナザレ:アスアド・タルハミー】
イスラエルは、「新たな隣人」の拡大を受けて、シリアとの国境における展開を「警戒しながらも恐れることなく」監視している。一方でイスラエルのメディアは、国境線から数メートルの地点に「ヌスラ戦線」の支配が及んでいると伝えた。またユダヤ人ジャーナリストのスティーブン・ジョエル・ソトロフ氏が「ダーイシュ」によって処刑されたことを受けて、初めて「ダーイシュ」の名がメディアの見出しに上った。
イスラエルはこれまで、イラクおよびシリアでの「ダーイシュ」の拡大に関して公式には沈黙を守ってきたが、一昨日(2日)の晩、首相が世界を脅かす「複数のテロ組織」について話し、その中で「彼らのイスラエルに対する自動的な反対票」について国連による非難を求めた。それについてイスラエルは、「国連および事務局長にとって、ヌスラ戦線やハマース、ヒズブッラー、アルカーイダに加え、レバノンやシリア、ガザで規範や国際的価値を破壊するその他のテロ組織を警戒することは意味のあることだ」と述べた。
しかし、イスラエル軍参謀本部諜報局の元局長で、国家安全保障研究所所長のアモス・ヤドリン氏は、「ダーイシュを恐れたり、ヒステリーに陥ったりする必要はない。残虐な行為が行われているが、それは依然としてイスラエルの国境から数百キロ離れた場所でのことである。また、もし彼らが我々の国境に近づいたとしても、彼らがイスラエルとその市民を傷つけることができるかどうかは疑わしい」として、国民を安心させることに急いだ。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:土屋実咲 )
( 記事ID:35266 )