中央銀行経済局長は「90年〔2011/12年〕に比べて、イランの経済規模は9パーセント縮小した」と述べた。
アボルファズル・アクラミー氏はIRNAとのインタビューで、「2年間で9パーセントも落ち込むというのは、イラン経済にとって悲劇だ」とした上で、〔…〕、次のように述べた。
銀行による融資は行われており、その規模も縮小したわけではない。例えば、昨年は236兆トマーン〔約7.8兆円〕の融資が行われたが、これは91年〔2012/13年〕に比べて20.8パーセントの伸びを見せた。その一方で、融資全体の53.4パーセントは回転資金の融資へと向かうものだった。
同氏はまた、「中央銀行と〔政府の〕経済チームにとっての最優先事項はインフレの抑制である。なぜなら、もしインフレを抑制しなければ、生産活動が形成されることはないからだ。というのも、激しいインフレの下では、誰も生産活動に取り組もうとしないためだ」と付け加えた。
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同氏はまた、「90年比で、国の経済は9パーセント縮小した。つまり、人口は増大したのに、経済は収縮してしまったということであり、そのために、国民にとっては満足のいく結果はえられなかったのである。90年の生産に回復するためには、9パーセントの〔経済〕成長が必要なのである」と述べた。
同氏は続けて、「不況から脱出する兆候は見られる。昨年の発表では、経済成長率は−1.9パーセントだったが、93年〔2014年〕春季には数字に変化が見られ、状況も大幅に改善している」とした。
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アクラーミー氏はまた、「今年度も、不況からの脱出の兆候は明らかとなっている。例えば、年が始まってから最初の三ヶ月間〔2014年3月21日〜6月21日〕の自動車の生産実績について言えば、小型・大型含めた各種自動車の生産は79.8%の伸びを見せた。この数字は、昨年の同時期には50.7%のマイナスだった」と言明した。
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( 翻訳者:アナヒト )
( 記事ID:35294 )